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女人禁制のアトス山に女性の白骨を発見か

2021.01.27 Wednesday

2019.12.24 Tuesday

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アトス山のパントクラトル修道院/Credit:Athanasios Gioumpasis
point
  • 1406年から厳戒な女人禁制を敷くアトス山に、女性のものと思われる白骨が見つかる
  • アトス山の修道僧にとって、女性は「聖母マリア」のみであり、その他の女性はアトス山の海岸から500m以内にも入れない

エーゲ海に浮かぶ「アトス山」は、600年以上にわたり女人禁制を貫いています。

アトス山にはキリスト教の修道僧が数多く暮らしていますが、女性は山の沿岸部から500m以内には近くことができません。

しかし今回、それほど厳格なルールが敷かれているアトス山に、女性のものと思われる白骨が発見されました。

白骨は、礼拝堂の床下から出土しており、重要人物として埋葬されていた可能性もあります。一体どのような背景があったのでしょうか。

女人禁制の「アトス山」

アトス山は、ギリシャ北東部のエーゲ海に突き出した標高2033mの岩山です。

古くから「聖山」として知られており、ギリシャの一部でありながら、治外法権が認められている宗教国家でもあります。

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アトス山(赤)/Credit:ja.wikipedia.org

女人禁制は、1406年に正規化され、「アトス山に踏み入る女性は聖母マリアだけ」という信念のもとに制定されました。

現在、アトス山にある25の修道院には、延べ2500名の修道僧が住んでおり、大半が死ぬまでそこに留まり続けます。なので、何十年も女性を見たことのない人がほとんどです。

女人禁制ルールは人だけでなく動物にも及んでおり、あらゆるメスの入山が禁止されています。ただし、ネズミ退治用のネコだけは例外とのこと。

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