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「狩られる側のウイルス」海中のウイルスを捕食しまくる生命の存在が明らかに

2021.01.27 Wednesday

2020.04.11 Saturday

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Credit:depositphotos
point
  • 海中にもウイルスが存在する
  • 海の生き物の中にはウイルスを捕食できるものがいる
  • 海綿とカニは優れたウイルスバスターだった

新型コロナウイルスのように、ウイルスは生物に次々に感染し数を増やしていきます。

といっても生命活動を行っているわけではなく、大半の種の遺伝情報には、ただ「増殖命令」が記されているだけです。

ウイルスは空気中だけでなく海中にも存在し、その数は「1ミリリットルあたり1億個」だとも言われています。

しかし、ウイルスが海の生物を狩りつくすことはありません。

何かが作用して、ウイルスの破局的繁殖が防がれていたのは確かですが、その正体は不明でした。

ですが今回、オランダの海洋研究者によって「ウイルスを狩る生命」の存在が明らかになりました。

いったいどんな生き物たちが、海のウイルスを駆逐していたのでしょうか?

研究内容はオランダ国立海洋研究所のジェニファーE.ウェールズ氏らによってまとめられ、3月23日に学術雑誌「Nature / Scientific Reports」に掲載されました。

Marine virus predation by non-host organisms
https://www.nature.com/articles/s41598-020-61691-y

ヒーローを探せ

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これまでのウイルスにかかわる研究は「狩る側のウイルス」と「狩られる側の宿主」の関係を解き明かすことを目的としていました。

しかし海の生物がウイルスに狩りつくされない理由は、何かが、あるいは誰かが、ウイルスを殺しているからです。

そこでウェールズ氏らは人間にとって無害な、植物プランクトンに感染するウイルスを、様々な海の生き物に食べさる実験を開始しました。

もしかしたら海の中には「ヒーロー」なような生物がいて、ウイルスを駆逐しているかもしれないからです。

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