現在、植物学者たちによる一風変わった運動が、ヨーロッパを中心に広がりつつあります。
その運動とは、チョークを使って、道端の草花ひとつひとつに名前を書いて回るというもの。
これは、ロックダウン中に暇を持て余した末の行動…というわけではなく、植物学者ならではのれっきとした目的がありました。
「雑草」と呼ばないで…
フランスから始まったこの運動は、SNSなどを通して、イギリスまで拡散されています。
発起人でもあるフランスの植物学者ボリス・プレセク氏は、運動を始めるきっかけについて、「普段は見過ごされている草花に目を向け、それぞれに名前があることを知ってほしかった」と話します。
確かに、小道やアスファルトの継ぎ目から生えている草花は、すべて「雑草」の一言で片付けてしまいがちです。
道ゆく人には見向きもされず、踏んづけられることも多々あるでしょう。「そんな状況を変えて、身の回りの草花に興味を持ってほしい」とプレセク氏はいいます。
運動の反響は大きく、「草花に対する意識が変わった」と言ってくれる人も多いそうです。
また、複数の学校からは「都市の自然を学ぶため、生徒にも参加させて欲しい」との連絡もありました。
上の画像は、その際の様子です。