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Credit:Karen Chai/Kitchen Confidante
culture

マレーシアのケーキ断面に現れる「幾何学」模様。ケーキ職人の”数学的思考力”に驚き

2021.01.27 Wednesday

2020.09.14 Monday

マレーシアには「作るのが最も難しいケーキの1つ」と称されるカラフルなケーキがあります。

これは「ラピス・サラワクケーキ(マレー語: kek lapis Sarawak)」という名前であり、カットすると、その断面には幾何学模様があらわれるのです。

ケーキ職人の技術と数学的思考によってつくられる非常に美しいケーキをご紹介しましょう。

atlasobscura https://www.atlasobscura.com/articles/kek-lapis-sarawak

幾何学模様が美しいラピス・サラワクケーキ

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Credit:atlasobscura

ラピス・サラワクケーキ(マレー語: kek lapis Sarawak)の名称は、マレー語の「層(lapis)」とマレーシアのボルネオ島の北西海岸に位置する州の名前「サラワク(Sarawak)」、そして「ケーキ(kek)」から来ています。

つまり、「サラワク州の層状ケーキ」というわけです。

その名が意味する通り、このケーキは多くの層からなっています。もちろん、単純な層状ケーキも数多く存在していますが、その中でもひときわ際立っているのが、幾何学模様に層を重ねたケーキです。

このケーキは比較的新しいデザートであり、1970年代から1980年代にかけてインドネシアのベタウィ族がサラワクの人に層状ケーキを紹介したのが始まりです。

紹介されたケーキは、バター、小麦粉、卵からなるスポンジ生地に、シナモン、カルダモン、クローブ、スターアニスなどのスパイスを入れて、茶色とベージュの層を何層にも重ねて焼き上げたものでした。

しかし、そこから派生したラピス・サラワクケーキはさらにカラフルになっており、模様も複雑です。

内側の層は食品着色料や天然エキスによって色鮮やかに仕上げられており、ケーキ職人の豊かな想像力と数学的思考によって様々な幾何学模様が作られるのです。

次ページラピス・サラワクケーキの作り方

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