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Credit: Antonello Mulas of the University of Cagliari, Italy
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専門家も唖然、イタリア近海で「皮膚のないサメ」が発見される!気候変動による突然変異か…

2021.01.27 Wednesday

2020.08.28 Friday

イタリア・カリアーリ大学の研究チームは先月、サルデーニャ島近海で底引き網漁をしていた際、偶然に皮膚のないサメが採捕されたことを学術誌で発表しました。

見つかったサメは、クログチヤモリザメという小型種のメスであり、軟骨魚類(サメやエイなど骨格すべてが軟骨からなる魚類)に特有の皮膚構造がほぼ完全に欠如していました。

このようなサメが見つかったのは初めてであり、研究チームも驚きを隠せないようです。

なぜ皮膚を失ってしまったのでしょうか。

  iflscience https://www.iflscience.com/plants-and-animals/marine-scientists-make-shock-discovery-as-they-capture-a-skinless-shark/ この研究の詳細は、7月16日付けで「Fish Biology」に掲載されています。 Living naked: first case of lack of skin‐related structures in an elasmobranch, the blackmouth catshark (Galeus melastomus) https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/jfb.14468

サメの皮膚は生存に欠かせない

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健康な「クログチヤモリザメ」に見られる皮膚/Credit: Antonello Mulas of the University of Cagliari, Italy

骨の柔らかいサメにとって、皮膚は生き残っていくために欠かせません。

サメの皮膚は主要な免疫システムとして働き、抗菌性のタンパク質を含む粘液を分泌することで、有害な微生物が住み着くのを防ぎます。

また、皮膚表面は「楯鱗(じゅんりん)」という歯と同じ硬い構造物で覆われており、水の抵抗力をなくすことで高速遊泳を可能にします。俗にいうサメ肌ですね。

加えて、衝撃からの防護にも一役買っています。

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