太陽風と火星磁気のアーティストイメージ
太陽風と火星磁気のアーティストイメージ / Credit:NASA/GSFC/Greg Shirah and Ernie Wright and Walt Feimer and Michael Lentz and Chris Smith
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2021.11.26 Friday

人工磁場でテラフォーミングされた火星を守るとんでもない計画を発表 (2/2)

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太陽までの距離は紀元前に測定されていた! 【必要なのは1本の棒と偉大な頭脳】

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フォボスを使って火星の周りに荷電粒子のリングを作る

火星の衛星フォボスとダイモス
火星の衛星フォボスとダイモス / Credit:NASA/GSFC/MichaelLentz

火星にはフォボスとダイモスという2つの月があります。

今回着目しているのはこの2つの月のうち、火星に近い軌道を回る大きい月「フォボス」です。

火星を包む人工的な磁場を作ろうとした場合、火星の地上や軌道上に強い荷電粒子の流れを生み出す必要があります。

研究チームはその荷電粒子の流れを、このフォボスの表面の粒子をイオン化させ加速して放出することで、プラズマトーラスを形成するという方法を提案しました。

フォボスを利用して形成された荷電粒子トーラスは、火星に十分な磁場を与える可能性がある
フォボスを利用して形成された荷電粒子トーラスは、火星に十分な磁場を与える可能性がある / Credit:Ruth A. Bamford et al.,arXiv(2021)

フォボスは非常に火星に近い場所を回っていて、約8時間で火星を1周します

そのため、フォボスの軌道に沿ってプラズマのトーラス(ドーナツ状の環)を形成するこの方法は、火星を保護するのに十分な強さの磁場を形成できる可能性が高いのです。

かなり大胆でとんでもない計画ではあり、技術的なハードルが高いことは確かですが、これはアイデアとして非常に興味深いものでしょう。

このアイデアを試すのはまだ先のことでしょうが、こんな風に火星を磁場で保護する方法もあるということは、知っているとSF作品を楽しむ際に役立つかもしれません。

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