テストステロンがあきらめない力を与える
テストステロンがあきらめない力を与える / Credit:Depositphotos
psychology

男性ホルモン「テストステロン」が不屈の心を与えていた

2021.11.28 Sunday

Testosterone encourages persistence in the face of continued defeat, according to a placebo-controlled experiment https://www.psypost.org/2021/11/testosterone-encourages-persistence-in-the-face-of-continued-defeat-according-to-a-placebo-controlled-experiment-62149
Not giving up: Testosterone promotes persistence against a stronger opponent https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0306453021000883#!

テストステロン」は、筋肉や骨格を成長させるためには欠かせない男性ホルモンです。

近年では、テストステロン値が男性の活力や前向きな気持ち、決断力などに影響を及ぼすと考えられています。

そして新しく、オーストリア・ウィーン大学(Universität Wien)心理学部に所属するハナ・クトリコヴァ氏ら研究チームは、テストステロンが負け続けてもあきらめない力を与えると報告しました。

テストステロンを投与された男性は、自分の実力が発揮されにくい戦いでも、競争心を維持できたのです。

研究の詳細は、2021年6月付の学術誌『Psychoneuroendocrinology』に掲載されました。

あきらめたくなる戦い

男性がもつ「負け続けても、あきらめずに挑戦し続ける力」
男性がもつ「負け続けても、あきらめずに挑戦し続ける力」 / Credit:Depositphotos

男性は、自分の実力を発揮できる戦いでは、仮に負けたとしても何度でも立ち向かう傾向があります。

例えば、勝負の内容がレーシングゲームであれば、その勝敗はほぼ100%本人の技量によります。

そのため「自分が頑張って技術を向上させれば、相手に勝てる」と感じ、負けたとしても挑み続ける意欲を保てます。

対照的に、自分の力があまり発揮されない状況では、そこまで勝負に固執しないと言われています。

例えば、ブラックジャックやポーカーといった運の要素が大きいトランプゲームがこれに該当します。

「自分が頑張れば勝てる」とは限らないため、勝負で負け続けると早々にあきらめてしまうのです。

さて研究チームは、自分の実力が発揮されにくい「あきらめたくなる戦い」に男性ホルモンのテストステロンがどんな影響を与えるか実験することにしました。

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