3Dプリント義眼を装着した男性
3Dプリント義眼を装着した男性 / Credit:Moorfields Biomedical Research Centre
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The World’s First 3D-Printed Prosthetic Eye Will Be Received by a British Patient https://interestingengineering.com/the-worlds-first-3d-printed-prosthetic-eye-will-be-received-by-a-british-patient?utm_source=rss&utm_medium=article&utm_content=25112021 Moorfields patient receives world’s first 3D printed eye https://www.moorfieldsbrc.nihr.ac.uk/news-and-events/3d-printed-eye

2021.12.04 Saturday

世界初の3Dプリント義眼、英国で提供 「本物と見分けがつかない」

WHOによると、世界中の約2億8500万人が視覚障害に苦しんでおり、そのうち3900万人が全盲です。

当然、多くの人が義眼を必要としています。

そんな中、イギリスのムーアフィールズ眼科病院(Moorfields Eye Hospital)に所属するマンディープ・サグー教授らによって世界初の3Dプリント義眼が提供されました。

本物の眼球と見分けがつかないほど精巧に作られた義眼を、すばやく提供できるようになったのです。

3Dプリントによって素早く義眼を作成できる

従来の義眼
従来の義眼 / Credit:Fabiosmayra(Wikipedia)_Ocular prosthesis

義眼の作成にはいくつかのステップがあり、通常、完成までに約6週間かかります。

義眼のデザインだけでなく、義眼を装着する適切な空間を作らなければいけません。

そのためには眼球が入っていた空間「眼窩(がんか)」の型取りをしたり、眼窩周辺を手術したりする必要がありました。

眼窩の型取りが必要
眼窩の型取りが必要 / Credit:Henry Vandyke Carter(Wikipedia)_眼窩

医師が手作業で行う部分が多く、どうしても時間がかかってしまいます。

義眼作成の希望者も多いため、ムーアフィールズ眼科病院では通常4~5カ月待ちの状態であり、最近では新型コロナウイルスによるロックダウンの影響でさらに待機時間が長くなっています。

そんな中、3Dプリント技術を利用した義眼作成の技術が開発されました。

最初にコンピュータが患者の眼球と眼窩をスキャンして、そのまま3Dモデルを作成。

このデータはドイツの3Dプリンタに転送され、わずか2時間半でプリントされます。

その後、プリントされた義眼はイギリスに送られ、医師によって仕上げ、研磨、装着が行われます。

この新しい方法により、全体のプロセスは、従来の半分である2~3週間で完了するようです。

そして今回、3Dプリント義眼が世界で初めて患者に提供されました。

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