(左)ハヤブサ,(右)ハヤブサを模した枝をつかむドローン
(左)ハヤブサ,(右)ハヤブサを模した枝をつかむドローン / Credit:(左)Stanford(YouTube)_Stanford engineers create perching bird-like robot(2021), (右)William Roderick(Stanford University)_Bird-inspired dynamic grasping and perching in arboreal environments(2021)
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鳥をマネして「枝に着地するドローン」を開発 米スタンフォード大学 (2/2)

2021.12.02 Thursday

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本物のトリのように自然の中で効率よく働くことが可能

SNAGの「衝撃を吸収して枝をつかむ」仕組みは、いくつかの方法でテストされました。

実際に枝につかまることができるか実験するだけではありません。

胴体を固定した状態でテニスボールやお手玉を投げ、キャッチできるか確認したのです。

投げたものをつかむテスト
投げたものをつかむテスト / Credit:Stanford(YouTube)_Stanford engineers create perching bird-like robot(2021)

これらのテストで良好な結果を残したので、最後に森林でのテストを行いました。

チームによると、合計20回以上の試行錯誤の末、SNAGが完成したとのこと。

現段階でSNAGは、本物のトリのように森林の中を飛び回ったり、枝の上に留まったりできます。

SNAGは森林の監視や調査活動に利用できる
SNAGは森林の監視や調査活動に利用できる / Credit:Stanford(YouTube)_Stanford engineers create perching bird-like robot(2021)

どんな環境でも着地と飛行の使い分けが可能なので、従来のドローンよりもバッテリーを温存できるはずです。

また、物をつかんで特定の場所に運ぶことさえできるでしょう。

さらにカメラやセンサーを組み合わせるなら、森林の生態系のモニタリング、森林火災の防止、捜索・救助活動などの分野で活躍できるかもしれません。

今後チームは、状況認識や飛行制御など、着地するまでのプロセスに注目し、SNAGの能力を向上させていく予定です。

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