自分を抱きしめるとストレスレベルが下がると判明
自分を抱きしめるとストレスレベルが下がると判明 / Credit:Depositphotos
psychology

「愛のない抱擁」より「セルフタッチ」の方がストレスを低下させると判明

2021.12.05 Sunday

Receiving a hug or engaging in self-soothing touch reduces cortisol levels following a stressful experience https://www.psypost.org/2021/11/receiving-a-hug-or-engaging-in-self-soothing-touch-reduces-cortisol-levels-following-a-stressful-experience-62168
Self-soothing touch and being hugged reduce cortisol responses to stress: A randomized controlled trial on stress, physical touch, and social identity https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2666497621000655#!

愛する人との抱擁がストレスを低下させることはよく知られています。

実際、辛いときに抱きしめられると落ち着くはずです。

そして最近、ドイツ・ゲーテ大学フランクフルト校(Goethe University Frankfurt)心理学研究所に所属するアルジョシャ・ドライソーナー氏ら研究チームは、愛する人がいなくても、ボディタッチによってストレスを低下させられると発表しました。

「見知らぬ人との抱擁」や、自分で体を触って慰める「セルフタッチ」がストレスホルモン「コルチゾール」のレベルを低下させたのです。

研究の詳細は、10月8日付の学術誌『Comprehensive Psychoneuroendocrinology』に掲載されました。

ボディタッチはストレスを低下させる

愛する人との抱擁はストレスを低下させる
愛する人との抱擁はストレスを低下させる / Credit:Depositphotos

愛する人とのボディタッチにはざまざまなメリットがあると報告されています。

例えば、抱きしめられたり手を握られたりすると、血圧が下がったり安心感が得られたりするのです。

また2007年の研究では、パートナーにマッサージされた女性は、ストレスを感じやすい状況でもコルチゾールのレベルが低いと報告されています。

コルチゾールとは、人がストレスを受けたときに脳から多く分泌されるホルモンです。

コルチゾールの分泌が慢性的に多くなると、うつ病や不眠症、精神疾患につながるとさえ言われています。

つまり愛する人のボディタッチには、ストレスを低下させる確かな効果があるのです。

では、パートナーと呼べる人がいない場合でも、同様の効果は得られるのでしょうか?

またコロナ禍にあって人との接触を避けたい場合、自分で自分を抱きしめたり触ったりする「セルフタッチ」に頼ることはできるのでしょうか?

研究チームは、これらの疑問を解決するため、実験を行うことにしました。

次ページ「セルフタッチ」と「見知らぬ人との抱擁」がストレスを低下させてくれる

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