タスマニア島で「人類の最期」を語り継ぐブラックボックスを建設予定
タスマニア島で「人類の最期」を語り継ぐブラックボックスを建設予定 / Credit: Earth Black Box – “Earth’s Black Box” to chronicle humanity’s descent into climate chaos(2021)
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世界の終わりを記録して後世に伝える「モノリス」が、まもなく完成

2021.12.09 Thursday

This Mysterious, Indestructible ‘Black Box’ Will Tell The Future What Happened to Us https://www.sciencealert.com/this-mysterious-indestructible-black-box-will-tell-the-future-what-happened-to-us “Earth’s Black Box” to chronicle humanity’s descent into climate chaos https://newatlas.com/environment/earths-black-box-climate-change/

温暖化、核戦争、隕石の落下、パンデミック、生態系の崩壊…

人類が滅亡する可能性のあるシナリオはいくつも挙げられますが、そのどれがいつ現実となるかは予想できません。

過去、多くの人々が悲劇に遭遇したとき、自身の生きた証や、悲劇の教訓を後世へ残そうとしてきました。

しかし、人類全体が滅亡するような悲劇の記録は、どうやって残せば良いのでしょうか?

今、そんな人類最期の物語を語り伝えるためのある計画が、オーストラリアのタスマニア島で進行しています。

「Earth’s Black Box(地球のブラックボックス)」と呼ばれるこのプロジェクトでは、世界最後の瞬間に、地球の環境データ、最新の科学・政治情報を自動で記録する巨大モノリスを建造しています。

「人類の最期」を語り継ぐために

2022年初頭に完成予定のブラックボックす
2022年初頭に完成予定のブラックボックす / Credit: Earth Black Box – “Earth’s Black Box” to chronicle humanity’s descent into climate chaos(2021)

Earth’s Black Boxは、オーストラリアの企業・Clemenger BBDO、The Glue Society、およびタスマニア大学(University of Tasmania)の研究チームが共同で進めているプロジェクトです。

具体的には、オーストラリア南方にあるタスマニア島のどこか(詳細な位置は非公開)に巨大な鋼鉄製のモノリスを建て、そこで終末世界の様子をリアルタイムで記録・保存します。

もちろん、中に人はいません。

モノリスには、ソーラーパネルで駆動する膨大な数のハードディスクが搭載され、それぞれのHDが、終末世界の直面している環境変化、科学的・政治的な最新情報を自動的に収集します。

たとえば、気候変動、生物の絶滅、環境汚染、健康への影響といった情報がすべて記録され、いつの日か、知的生命体がやって来たときに、そのアーカイブをみれば、人類がいかに滅亡したかが詳細に分かるのです。

Earth’s Black Boxのウェブサイトには、以下のように述べられています。

「私たちが生活様式を劇的に変えない限り、気候変動やその他の人為的な危機によって、人類の文明はまもなく崩壊するでしょう。

Earth’s Black Boxは、この大惨事に向けて私たちが取るすべての行動を記録します。

地球の状態に関連する何百ものデータセット、測定値、相互作用が継続的に収集され、未来の世代のために安全に保存されます」

ブラックボックスは、2022年の初頭に完成予定で、すでにボックス内のシステムは部分的に作動しており、環境データをライブレコーディングしているという。

その一方で、同プロジェクトは、人類の存続をあきらめた悲観的な計画ではないといいます。

真の目的は、また別にあるのです。

次ページブラックボックスを立てる「真の目的」とは

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