タスマニア島で「人類の最期」を語り継ぐブラックボックスを建設予定
タスマニア島で「人類の最期」を語り継ぐブラックボックスを建設予定 / Credit: Earth Black Box – “Earth’s Black Box” to chronicle humanity’s descent into climate chaos(2021)
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2021.12.09 Thursday

世界の終わりを記録して後世に伝える「モノリス」が、まもなく完成 (2/2)

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ブラックボックスを立てる「真の目的」とは

Clemenger BBDOのエグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクターであるジム・カーティス(Jim Curtis)氏は、オーストラリア放送協会(ABC)に対し、こう語ります。

気候変動によって地球がクラッシュした場合、この破壊不可能な記録装置は、残された人々がそこから学ぶことができるというアイデアです。

それはまた、リーダーに責任を負わせるためのものでもあります

チームは、プロジェクトの目的のひとつとして、「人類を破滅的なシナリオから遠ざけること」を挙げています。

ブラックボックスは、人類滅亡に関連するあらゆる情報を記録するため、世界各国が気候対策や環境保護の観点から、より進歩的で責任ある行動をとるようになるという。

タスマニアで完成予定の「ブラックボックス 」
タスマニアで完成予定の「ブラックボックス 」 / Credit: Earth Black Box – “Earth’s Black Box” to chronicle humanity’s descent into climate chaos(2021)

The Glue Societyのジョナサン・ニーボーン(Jonathan Kneebone)氏は、次のように述べています。

「行動や発言が記録されることを知ると、各国のリーダーは自らの言動に責任を持たざるをえません。それが私たちの役割であり、ブラックボックスの真の目的でもあるのです」

Earth’s Black Boxを、真面目な科学的記録プロジェクトではなく、人々の注目を集めるためのPR活動だと揶揄する人もいるかもしれません。

それでも、世界がこの問題にもっと注目し、対策を練ることを緊急に必要としているのは間違い事実です。

前例のないレベルで温暖化が進み、氷床が不安定になって、温室効果ガスの排出量も増え続け、科学者が「地球上で6度目の大量絶滅に突入した」と指摘するほどの速さで生物が消えている今日の世界で、もはや目をそらしている場合ではありません。

プロジェクトチームは、最後にこう述べています。

「この装置の目的は、地球の滅亡につながる出来事を公平に説明し、未来の世代に説明責任を果たし、緊急の行動を促すことです。

人類の物語がどのように終わるかは、完全に私たち次第なのです」

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