傘を持ってないときに限って大雨が降る
傘を持ってないときに限って大雨が降る / Credit:Depositphotos
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2022.01.03 Monday

不運に見舞われる”見せかけの法則”「マーフィーの法則」とは何なのか? (2/3)

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語源になった「マーフィー」の正体

1949年、アメリカ・カリフォルニア州のエドワーズ空軍基地で、ジェット戦闘機の急減速実験「MX-981プロジェクト」が行われました。

この実験では、ロケットを積んだそりに人間をくくりつけ、急減速がどのような影響を与えるか調べていました

「ロケットを積んだそり」にくくりつけられる人間
「ロケットを積んだそり」にくくりつけられる人間 / Credit:U.S. federal government(Wikipedia)_ジョン・スタップ

そして「くくりつけられた人間」というのがジョン・スタップ大佐であり、スタップ大佐のシートベルトを設計したのが、空軍大尉のエドワード・マーフィーです。

シートベルトには16個のセンサーが付いており、過酷な有人実験の結果を確実に記録できるようになっていました。

それで実験の結果はどうなったのでしょうか?

スタップ大佐は実験により脳震盪を起こし、体のあちこちから出血するという大きなダメージを負いました。

ところが、シートベルトのセンサーは何も記録していませんでした

マーフィー氏がすぐに確認したところ、16個のセンサーすべての設定が間違っていることに気づきました。

16個もセンサーを備えていながら、正しく設定されたものが1つもなかったのです。

そしてこの時マーフィー氏は、センサーを設定した技術者を指して、次のように言い放ちます。

「もし2つの方法があってそのうち1つが間違っている場合、この技術者は必ず間違った方を選択するだろう」

これがマーフィーの法則の原型です。

後に、この言葉を気に入ったスタップ大佐が記者会見場でマーフィーの法則を引用し、マスコミを通して多くの人に広がりました

こうした背景を知ると、確かにマーフィーの法則が失敗から生じた単なるユーモアだと分かります。

では私たちがマーフィーの法則に共感できるのはなぜでしょうか?

次ページ人々がマーフィーの法則を信じる理由

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