Wikipediaを月に送る計画が進行中

fun 2018/05/17

Point
・月面へWikipediaのページ情報を金属シートに乗せて送る計画が進行中
・約1万6000ページもの情報を記録できるニッケルシートを用いる予定
・月だけでなく、火星や他の宇宙空間への計画も同時に進行中

 

地球が滅びても、知識は失われないかもしれません。月にWikipediaのデータを送る計画が、現在進行中です。

発案者は、2015年に結成された非営利団体のArch Foundarion。人類の重要な情報を、次世代の人類のために時空間をまたいで保存・拡散を行うことを目標としています。

人類の集合知とも呼ばれるWikipediaの情報。それを、月面で保存しようというのが今回の試みです。月へのデリバリーサービスを行っている宇宙スタートアップ企業、Astroboticと協力して行う予定とのこと。

Credit:Arch Foundation / ページ情報が記録されたニッケル表面

月にWikipediaの情報を送るといっても、単純にWikipediaページを印刷した書類を送るというわけではありません。送るのは、Wikipediaの何百万というページ情報が書き込まれた薄くて小さいシートです。

Credit:Arch Foundation情報の書き込みには、特別なレーザー技術を使用。記録媒体にはニッケルが使われています。宇宙は高エネルギーの宇宙線が飛び交っており、温度変化が極端ですが、その環境に耐えうるものがニッケルでした。

情報の記録方法は、シート表面上にアナログ情報として記録します。つまりニッケル表面を顕微鏡で覗けば、Wikipediaのデータが読めるというわけです。

Credit:Arch Foundation / ニッケルシートの規格

このニッケルシートは1辺1.7センチで、厚さ20マイクロメートルほど。大きさは50円切手よりも少し小さいくらいです。シート1枚で1万6000ページ分の情報を記録できます。計画では、シートをCDサイズの容器に複数枚入れて、2500万から5000万ものページ情報を送る予定です。

今回送る情報は、英語版Wikipediaと別の言語の人気ページ、今後消滅しそうな1500種の言語など。

このプロジェクトについて、ArchFoundationの共同創設者ノバ・スピヴァック氏は、「人類の歴史、文明を、宇宙という広大な場所にバックアップすることができる」と述べました。

Credit: Astrobotic

この非営利団体は今後、月へ何度もデータを送り、図書館を作り上げる予定です。また、火星や別の宇宙空間にもデータを送る計画を進めています。

ノバ・スピヴァック氏は、「多くのコピーを作って多くの場所で保存することで、生き延びる可能性が高くなります。もしかしたら未来の人類がこれを読むかもね」と語りました。

 

via: The Verge / translated & text by ヨッシー

 

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