歪んだ惑星WASP-103bと主星の想像図
歪んだ惑星WASP-103bと主星の想像図 / Credit:ESA,Artist impression of planet WASP-103b and its host star(2022)
space

「ラグビーボール」のように変形した太陽系外惑星を初発見

2022.01.19 Wednesday

Cheops reveals a rugby ball-shaped exoplanet https://www.esa.int/Science_Exploration/Space_Science/Cheops/Cheops_reveals_a_rugby_ball-shaped_exoplanet
Detection of the tidal deformation of WASP-103b at 3 σ with CHEOPS https://www.aanda.org/articles/aa/full_html/2022/01/aa42196-21/aa42196-21.html

欧州宇宙機関(ESA)の系外惑星観測専門の宇宙望遠鏡「Cheops(ケオプス)」が、ラグビーボールのような形に歪んだ系外惑星を発見しました。

この惑星は主星との潮汐力により引き伸ばされ、ラグビーボールのように変形してしまったとのこと。

このような変形した系外惑星が見つかったのは今回が初めてで、惑星の内部構造などを理解するのに役立つと期待されています。

研究の詳細は、2022年1月11日付で天文学に関する科学雑誌『Astronomy&Astrophysics』に掲載されています。

太陽より熱く大きい主星

今回発見された惑星は、ヘラクレス座方向にある「WASP-103」と名付けられた恒星系に属しています。

主星である「WASP-103」は太陽の1.7倍の大きさがあり、温度は太陽より200℃近く高い恒星です。

通常、恒星系に属する惑星は小文字のアルファベットを付けて呼ばれます。

変形した系外惑星は「WASP-103b」と呼ばれていて、この主星の周りを約1日で公転しています。

つまり非常に主星に接近した位置にあり、惑星の分類としては「ホット・ジュピター」という種類になります。

ホット・ジュピターは、木星型惑星が何らかの要因で非常に主星に近づいた状態のもので、とても加熱されています。

主星に近いため、自ら輝かない系外惑星の中でも地球から発見しやすく、そのため非常にたくさん見つかっている惑星です。

ホット・ジュピターのイメージ。画像は「HD189733b」という系外惑星のイメージ図。
ホット・ジュピターのイメージ。画像は「HD189733b」という系外惑星のイメージ図。 / Credit:ESA(C.Carreau),Transiting exoplanet HD 189733b, in the infrared(2007)

「WASP-103b」は木星のほぼ2倍の大きさで、質量は1.5倍あります。

そして、今回そんな惑星がラグビーボールのように歪んでいるのを検出したというのです。

これはどういうことなのでしょうか?

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