水空合体ドローン
水空合体ドローン / Credit:QYSEA_QYSEA & KDDI: World’s First Sea-to-Air Drone Redefines Offshore Operations(2022)
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世界初、KDDIが「水空合体ドローン」を開発!

2022.01.28 Friday

ドローンによる遠隔操作技術は、幅広い分野で活用されています。

そして最近、携帯電話事業などを手掛ける日本の大手通信電気会社「KDDI」が、日本初のドローン専門メーカー「プロドローン」などと共同で、世界初の水空合体ドローンを開発しました。

これにより、海に設置された風力発電設備などの点検が、すべて遠隔操作で可能になります。

世界初の水空合体ドローン、遠隔での水中撮影に成功 https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2021/12/14/5593.html QYSEA & KDDI: World’s First Sea-to-Air Drone Redefines Offshore Operations https://www.qysea.com/media-center/qysea--kddi-worlds-first-sea-to-air-drone-redefines-offshore-operations.html

KDDIが「水空合体ドローン」を開発

空中ドローン下部のケージには水中ドローンが収納されている
空中ドローン下部のケージには水中ドローンが収納されている / Credit:QYSEA_QYSEA & KDDI: World’s First Sea-to-Air Drone Redefines Offshore Operations(2022)

今回、開発された水空合体ドローンは、その名のとおり、空中ドローンと水中ドローンを組み合わせた機体となっています。

空中ドローン下部のケージに水中ドローンが収まっており、遠隔操作によって離脱・回収が可能。

空中ドローンで目的地まで素早く移動した後、水中作業に移行できる優れものです。

水空合体ドローンの仕組み
水空合体ドローンの仕組み / Credit:KDDI_世界初の水空合体ドローン、遠隔での水中撮影に成功(2021)

ちなみに空中ドローンは、6つのローターを備えた従来型を海面に着水できるよう調整したもの。

水中ドローンには、中国発の水中ドローンベンチャー「QYSEA」が開発した機体が採用されています。

水空合体ドローンに採用された「FIFISH V6 PLUS」
水空合体ドローンに採用された「FIFISH V6 PLUS」 / Credit:QYSEA_QYSEA & KDDI: World’s First Sea-to-Air Drone Redefines Offshore Operations(2022)

空中ドローンの最大飛行時間は15分と短めですが、水中ドローンによる最大潜航時間は5時間にもなります。

高性能な両ドローンが合体したことで、オペレーターは陸地にいながら、遠く離れた水中作業をじっくりと行えるのです。

それでは次に、水中合体ドローンの性能について詳しく見てみましょう。

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