約2000年前のエジプト市民が書いた「メモ帳」が大量に見つかる
約2000年前のエジプト市民が書いた「メモ帳」が大量に見つかる / Credit: uni-tuebingen(Press Releases, 2022)
history archeology
Mehr als 18.000 Tonscherben dokumentieren Leben im alten Ägypten https://uni-tuebingen.de/universitaet/aktuelles-und-publikationen/pressemitteilungen/newsfullview-pressemitteilungen/article/mehr-als-18000-tonscherben-dokumentieren-leben-im-alten-aegypten/ Huge Discovery of 18,000 ‘Notepads’ Documents Daily Life in Ancient Egypt https://www.sciencealert.com/the-discovery-of-18-000-pottery-shards-document-daily-life-in-ancient-egypt More than 18,000 inscribed pottery ‘notepads’ are uncovered in the long-lost Egyptian city of Athribis, including shopping lists and lines written by students as a punishment https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-10485813/Thousands-notepads-ancient-city-Athribis-reveal-details-daily-life-Egypt.html?ns_mchannel=rss&ns_campaign=1490&ito=1490

2022.02.08 Tuesday

古代エジプト民が残した「メモ帳」を大量発見! 書かれていた内容とは?

エジプト北部にあるアスリビス(Athribis)遺跡で、過去最大規模となる古代エジプトの”メモ帳”が大量発見されました

これは「オストラコン」と呼ばれる、陶器のかけらに文字を書いたもので、計1万8000点が回収されています。

発掘調査に当たったテュービンゲン大学(University of Tübingen・独)は、これらの断片から2000年以上前の日常生活が明らかになる、と述べています。

古代エジプトの人々はどんなことをメモしていたのでしょうか?

学生への罰としての「書き取り」を大量発見!

学生が書写したと見られるヒエログリフ
学生が書写したと見られるヒエログリフ / Credit: uni-tuebingen(Press Releases, 2022)

チームは2018年から、アスリビス遺跡にある大神殿の西側で発掘を進めていたところ、大量のオストラコン(陶器のかけら)を掘り当てました。

神殿はクレオパトラの父であるプトレマイオス12世(BC117〜51年)により建造されたもので、これらのオストラコンも同時代に記録されたと考えられます。

発見されたオストラコンは壺やその他の陶器の破片を使用しており、文字の約80%はデモティック(民衆文字)でした。

古代エジプトでは、石に刻むためのヒエログリフ(聖刻文字)と、筆記用のヒエラティック(神官文字)が最初に発達しましたが、紀元前600年頃からヒエラティックを崩した簡略文字としてデモティックが誕生しました。

デモティックは庶民も使用できたため、これらのオストラコンは”日常生活のメモ帳”と見ることができます。

またオストラコンは、パピルス(当時の紙)よりはるかに安価で大量にあったため、庶民でも入手しやすいものでした。

学生が書いたヒエラティック
学生が書いたヒエラティック / Credit: uni-tuebingen(Press Releases, 2022)

調査の結果、メモは書記や商人、学生による記録と判明しました。

その多くは学校教育に関連したもので、月や数字の一覧、算数の問題、文法の練習などが含まれていたという。

さらに、オストラコンの裏表に同じ文字が何度も繰り返して書かれたものが100以上も発見されました。

何百と発見されている書き取りの罰則の1つ。裏表両面に同じ文字を何度も刻んでいる。
何百と発見されている書き取りの罰則の1つ。裏表両面に同じ文字を何度も刻んでいる。 / uni-tuebingen(Press Releases, 2022)

発掘主任のクリスチャン・ライツ(Christian Leitz)氏は、これについて「教師が罰則として学生に書かせたもの」と指摘します。

何の違反に対する罰かはわかりませんが、当時から書き取りが罰則として存在したようです。

エジプト神話の知恵の神・トト(左)、右はヒト
エジプト神話の知恵の神・トト(左)、右はヒト / Credit: uni-tuebingen(Press Releases, 2022)

その他のメモには、名前のリストや食べ物、日用品の購入記録がありました。

珍しいものとしては、サソリやツバメなどの動物、人間や神殿の神々、それから幾何学模様の図像なども見られました。

一方、オストラコンの数は膨大にあるため、まだまだ調査は続きます。

当時の日常生活のあり方が明らかになれば、古代エジプトがもっと身近な存在になるかもしれません。

みなさんのおかげでナゾロジーの記事が「Googleニュース」で読めるようになりました!
Google ニュースを使えば、ナゾロジーの記事はもちろん国内外のニュースをまとめて見られて便利です。
ボタンからダウンロード後は、ぜひフォローよろしくおねがいします。
App Store からダウンロード Google Play で手に入れよう

歴史・考古学のニュースhistory archeology news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!