北京オリンピック競技場の外には雪がほとんど積もっていない
北京オリンピック競技場の外には雪がほとんど積もっていない / Credit:Depositphotos
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A Satellite View of 2022 Olympic Terrain From NASA https://scitechdaily.com/a-satellite-view-of-2022-olympic-terrain-from-nasa/ ALL THE SNOW AT THE BEIJING WINTER OLYMPICS IS ARTIFICIALLY MADE https://futurism.com/the-byte/olympic-artificial-snow

2022.02.12 Saturday

ほぼ雪なし⁈「北京オリンピック会場」の衛生写真が公開

4年に1度のビックイベント「冬季オリンピック」が、今まさに北京で開催されています。

雪上での熱戦が連日繰り広げられていますが、テレビ中継を見ていると、競技場の外に雪が積もっていないことに気づいたかもしれません。

1月29日に撮影された衛星写真を見ても、競技場だけに雪が積もっている様子がはっきりと分かります。

実は今回のオリンピックでは、競技フィールドのほぼ100%が人工雪なのです。

「白くない」北京オリンピック会場の衛生写真

2022冬季オリンピックの開催都市である北京はアジア屈指の世界都市であり、南以外は山に囲まれています。

その山々がつくりだすスロープは、スキーやボブスレー、スノーボード、スケルトンなど、冬季オリンピックの競技に最適です。

北京オリンピックの3つの会場
北京オリンピックの3つの会場 / Credit:Adam Voiland_NASA EARTH OBSERVATORY

今回のオリンピックは、上記の3Dマップが示すように、北京(Beijing)ゾーン・延慶(えんきょう、Yanqing)ゾーン・張家口(ちょうかこう、Zhangjiakou)ゾーンからなる3つの会場で行われています。

北京ゾーンには、開会式・閉会式が行われる国家体育場があり、スケートやアイスホッケー、カーリングもこのゾーンで実施されます。

また張家口ゾーンでは、バイアスロンやクロスカントリースキーが、延慶ゾーンの山々では、ボブスレーやスケルトン、アルペンスキーが行われます。

延慶ゾーンの衛星写真
延慶ゾーンの衛星写真 / Credit: Joshua Stevens_NASA EARTH OBSERVATORY

1月29日に撮影された延慶ゾーンの衛星写真を見ると、使用されるコースが白く映っていますね。

逆にコース以外の場所では乾燥した岩山がはっきりと確認でき、雪がほとんど積もっていないのが分かります。

それもそのはず、この地域は2月でも少量の雪しか降らない場所なのです。

ですから今回の北京オリンピックには、人工雪が採用されています。

競技に必要なほぼすべての雪を、人工的に作り出しているのです。

テレビ中継を見たとき、コースにだけたくさんの雪があるのはこれが理由だったのです。

では、北京オリンピックの要である人工雪は、どのように作られたのでしょうか?

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