空気から人工ダイヤモンドをつくることに成功
空気から人工ダイヤモンドをつくることに成功 / Credit:Aether
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Diamonds Created Out Of Thin Air Sounds Like Magic. Aether Is Doing It. https://www.forbes.com/sites/pamdanziger/2022/03/04/diamonds-created-out-of-thin-air-sounds-like-magic-aether-is-doing-it/?sh=53c0fe7241b1 Diamonds are created from THIN AIR: Startup draws carbon dioxide from the atmosphere to make stunning gems that are physically and chemically identical to those that are mined https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-10603501/Diamonds-created-air.html

2022.03.14 Monday

現代の錬金術!? 大気中のCO2を回収してダイヤモンドを作るのに成功

大気中のCO2(二酸化炭素)の増加は、地球温暖化の原因となっています。

では、それら余分なCO2を回収して、何か別のものに役立てる方法はあるのでしょうか?

米国の人工ダイヤモンド製造スタートアップ企業「エーテル(Aether)」は、空気中の二酸化炭素を回収してダイヤモンドをつくることに成功したと報告しています。

しかも、この方法で生み出されたダイヤモンドは、採掘された天然ダイヤモンドの組成と全く同じとのこと。

ちょっと怪しい話にも聞こえますが、事実なら現代の環境問題に対処する非常に斬新な提案でしょう。

環境にやさしいダイヤモンドとは?

ダイヤモンドは魅力的だが、環境への悪影響が懸念されている
ダイヤモンドは魅力的だが、環境への悪影響が懸念されている / Credit:Joshua Kissi(Aether)

天然ダイヤモンドは採掘によって得られるため、環境への悪影響が懸念されてきました。

では、人工ダイヤモンドは環境にやさしいのでしょうか?

現在、人工ダイヤモンドをつくる方法はいくつか存在しています。

例えば、天然ダイヤモンドがつくられる環境を人工的に再現した「HPHT(高温高圧法)」があります。

また、「CVD(化学蒸着法)」と言って、メタンガスなど炭素を主成分とする気体を利用して高温低圧の環境でつくる方法もあります。

これらの方法を使うと地球を掘らずに済みますが、製造にはエネルギーが必要です。

しかもHPHTでは、製造の際に多くのCO2を排出します

もっと環境にやさしい人工ダイヤモンドが求められている
もっと環境にやさしい人工ダイヤモンドが求められている / Credit:Aether

そのため、「天然ダイヤモンドと人工ダイヤモンドでは、どちらの方が環境にやさしいのか?」という疑問に対して、専門家たちでも意見が分かれるようです。

そこでエーテル社は、「もっと環境にやさしい人工ダイヤモンドをつくりたい」と考えました。

彼らは、地球温暖化の原因にもなっている大気中のCO2に目を付け、それらを回収して、ダイヤモンドに変換しようと考えたのです。

次ページ空気中のCO2からダイヤモンドを生み出す技術は、現代の錬金術になるのか?

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