お茶スゴイ。 茶葉由来の成分に肺がん細胞を破壊する効果を発見

biology 2018/05/23

Point
・茶葉の抽出物から、量子ドットの作成に成功
・さらに肺がん細胞を死滅させる効果があることが判明
・今後量子ドット生産技術の規模拡大と、がん細胞を死滅させるメカニズムの研究を行う予定

 

スウォンジ大学とインドの共同研究チームが、茶葉からの抽出物を用いて肺がん細胞を80%まで破壊できることを新たに発見しました。

Green-Synthesis-Derived CdS Quantum Dots Using Tea Leaf Extract: Antimicrobial, Bioimaging, and Therapeutic Applications in Lung Cancer Cells
https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsanm.8b00147

研究チームは、がん細胞を検出するための蛍光マーカーとして、非常に小さく特殊な状態の半導体である「量子ドット」を作成。量子ドットはイメージングやセンシング用として、生物医学研究などに使用されており、一般的には直径2~10ナノメートルほどの大きさです。しかし非常に高価で、さらに重金属成分を含んでいる場合があり、その毒性をいかに抑えるかが議論されています。

研究者らはその毒性を抑えるため、量子ドット作成の際に茶葉から抽出される物質を利用しようと試みました。

その結果、量子ドットを作成することに成功。また、肺がん細胞に投与したところ、蛍光マーカーとしての役割も果たし、さらに肺がん細胞を80%も死滅させることも発見しました。

この研究は、2つの大きな意味を持ちます。1つは、安価で比較的容易に入手できる、毒性の少ない茶葉から量子ドットを作成できるということ。2つ目は、その量子ドットが肺がん治療の可能性を秘めていることです。

研究チームのサーガー・ピッチャイムス氏は、「量子ドットがどのようにがん細胞を死滅させたかは、まだ分かっていません。このメカニズムを理解するためにさらなる研究が必要です」と述べました。

Credit: Swansea University

研究者らは今後、量子ドットの生産技術の規模を拡大し、茶葉の量子ドットのがん細胞への働きのメカニズムを追求する予定です。

 

ガンを縮める極小「ナノロボット」が開発される

 

via: ScienceDaily / translated & text by ヨッシー

 

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