「サンキュー」は言いやすい?言語で異なる「感謝」を伝える頻度

life 2018/05/24
 
Point
・8つの言語グループにおいて家庭や公共の場で「感謝」を表現する頻度を計測
・予想よりもずっと低い頻度でしか「ありがとう」を言っていないことがわかる
・この傾向は「親しい間柄」で顕著であった

 

「ありがとう」言えてますか?

研究者たちの国際チームが、世界中において身近な人に対して「ありがとう」をいうことが稀であることを発見しました。“Royal Society Open Science” 誌に掲載された論文に、その研究が報告されています。

Universals and cultural diversity in the expression of gratitude
http://rsos.royalsocietypublishing.org/content/5/5/180391

だれかが何かをしてくれたとき、「ありがとう」と言うことは、感謝を表現する1つの方法です。しかし、悲しいことにほとんどその言葉は公共の会話でしかなされていないことが、新たな研究で明らかにされました。

実験では、了承を得たボランティアの「家庭」や「公共の集会場」に研究者たちはマイクを設置。全部で1,057の会話を記録し、誰かが相手に感謝を伝えた数を数えました。研究チームは5大陸に住む8つの言語を使う人たちについて調べています。

集計結果を分析した結果、想定していたよりもずっと低い頻度でしか「ありがとう」と言わないことが判明。特に、家族や近い友達と話す時はそうでした。また、言語による傾向もみられました。たとえば英語を話す人達は、調査した中で最も多く、全会話のおよそ14.5%で感謝を伝えていました。イタリア語を話す人達がそれに続き、13.5%。他の国ではもっと低く、ポーランド語を話す人達で2%、全体で言えば、平均は5.5%でした。

「言語別」感謝を伝える頻度。中には0%も

研究者によると、この結果が、人々が家族に対して遠慮なく無礼に振る舞うことを表しているわけではなく、むしろ家族内の支え合いが「当たり前」である結果であるといいます。つまり、家族に何かを頼まれたときの答えが基本的に「はい」であるということです。頼まれた人がそれをやるのは「当たり前」と思われているのです。

研究者たちはまた、近しい人に頼み事をするのは、平均するとおよそ1.5分に一回であることを発見しています。そして、「ありがとう」といったような「感謝」が表現されなかったとしても相手は怒ったりしませんし、実際には気付いてもいないのです。

 

「日本語」が研究対象にならなかったのは残念なところですが、もし同じ研究をしたらどのような結果になると思いますか?

いつ研究されてもいいように、親しい人であっても感謝の気持ちを忘れず、「ありがとう」を口に出して毎日を過ごしていきましょう。

 

やはり日本語はヤバかった。 世界の言語難易度ランキング(英語圏)

 

via: Phys Org/ translated & text by SENPAI

 

関連記事

知り合いから「親しい友だち」へ必要な時間は「200時間」

SHARE

TAG

lifeの関連記事

RELATED ARTICLE