あなたはどう? 音楽的才能がある人は幻覚を見にくいという研究結果

science_technology 2017/12/16
Credit: Pixabay

リバプール大学で行われた新しい研究が”Schizophrenia Research“で発表されました。その研究によると、脳の構造と、個人の幻覚を体験しやすい傾向や音楽的才能がリンクしてるということです。

Relationship between hallucination proneness and musical aptitude is mediated by microstructure in the corpus callosum
http://www.schres-journal.com/article/S0920-9964(17)30720-X/pdf

以前の研究では、音楽家は脳の脳梁と呼ばれる白質の統合性が増していることが示されていました。脳梁とは右脳と左脳をつなぐ神経線維の太い束で、この2つの間で連絡が取れるようにしています。

Credit: js-brain

言語的幻聴が聞こえる精神病患者では、脳梁の統合性が減少しているようです。

大学の心理学部の研究者たちは、健康な18歳から63歳の健康な人達を選び出し、幻覚の傾向と音楽の適正をテストした上で、MRIを使って脳の構造を詳しく調べました。

観察したところ、音楽適性が高い参加者は幻覚傾向が低いことがわかりました。さらに、音楽適性が脳梁の統合性の高さと関係しており、幻覚傾向は統合性の低さと関係がありました。

統計学的解析によりわかったのは、幻覚傾向と音楽適性の間の関係が、脳梁にある微小構造によって仲介されているということ。

研究者のアミ・スプレイは、「この結果は臨床的に重要な意味合いをもつ可能性があります。もし、音楽適性が脳梁の白質の統合性を増すのであれば、音楽のトレーニングは幻覚を和らげる可能性を潜在的に持っていることになります」

「将来の研究では、音楽トレーニングを含むリハビリの取り組みが精神病を持った患者の役に立つのかどうかを取り上げるべきですね」

 

記者の個人的感想ですが、周りの音楽関係の方は感性が豊かで、いわゆる「目には見えないものが見える」率が高い印象があります。彼らが見えるということは、もしかしてそのような存在も説得力をもったりするといいなという希望的観測。

 

via: scienmag / text by nazology staff

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