自分と似た匂いの相手とは「ウマが合う」
自分と似た匂いの相手とは「ウマが合う」 / Credit:Weizmann Institute of Science_Friends at first sniff: People drawn to others who smell like them(2022 phys)
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Friends Who ‘Click’ Have Something Peculiar in Common: Their Smell https://www.sciencealert.com/friends-who-click-smell-similar Friends at first sniff: People drawn to others who smell like them https://phys.org/news/2022-06-friends-people-drawn.html
There is chemistry in social chemistry https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.abn0154

2022.06.28 Tuesday

直感的に「気が合う」と感じる相手は自分と体臭が似ていると判明!

出会って間もない、深く知らない相手に対して根拠はないけれど「気が合いそう」と感じたことはないでしょうか。

イスラエル・ワイツマン科学研究所(Weizmann Institute of Science)脳研究部門に所属するインバル・ラブレビー氏ら研究チームは、気が合うと答えた友人同士からは似た体臭がしていることを発見しました。

相性の良さには、「自分と似たような匂い」かどうかが関係しており、私たちは無意識のうちにそのような相手と良好な関係を築いていたのです。

研究の詳細は、2022年6月24日付の科学誌『Science Advances』に掲載されました。

人間は初めて出会った相手を匂いで判断している?

哺乳類は匂いで相性をはかる
哺乳類は匂いで相性をはかる / Credit:Depositphotos

多くの哺乳類は匂いからもたらされる情報を重視します。

初めて出会った動物同士は、互いに匂いを嗅ぎ合って、仲良くするか、逃げるか、攻撃するかを決定するのです。

しかしヒトの場合、「社会性において嗅覚の役割はそこまで重要ではない」と考えられてきました。

確かに私たち人間は相手のことをよく知ることで、友情が深まったり、悪かった第一印象が覆ったりするものです。

では、相手の情報が少ない初対面において、私たちが感じる「直感的な好みや相性」は、どこから生じているのでしょうか?

もしかしたら私たちが意識していないだけで、視覚以外にも嗅覚から情報を得ているのかもしれません。

そこで研究チームは、初めて出会って「ウマが合う」と感じることと嗅覚の関係性を調べることにしました。

最初の実験では、同性かつ恋愛感情のない友人関係で、「出会ってすぐにウマが合った」と感じていたペア20組を募集しました。

着用済みTシャツを匂い分析器にかける
着用済みTシャツを匂い分析器にかける / Credit:Inbal Ravreby(Weizmann Institute of Science)et al., Science Advances(2022)

そして彼らの体臭を比較するため、新しい綿のTシャツを6時間以上着用してもらい、それを匂い分析器で解析

また匂いを嗅ぐボランティア「スメラー」を25人募集して、参加者たちの体臭を比較してもらいました。

機械と人間の両方で、ウマが合う友人ペアの匂いを比較調査したのです。

その結果、機械と人間の両方が、「ペア同士の匂いは、そうでない人の匂いと比べて似ている」と判断することが多かったようです。

とはいえ、この結果だけでは、「同じような匂いが友情を促進する」とは言い切れません。

彼らはすでに多くの時間を一緒に過ごしてきたため、住んでいる場所や食べ物など、似たような経験を通して、同じ体臭が形成された可能性があるからです。

そこでチームは、追加の実験を行うことにしました。

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