人体は10秒後の出来事を予知できる? 予知能力を科学的に解明しようとする研究

spiritual 2018/05/27

Point
・1-10秒後に起こることがわかってしまう「予知能力」についての研究はこれまで多く実施されてきた
・それら多くの研究について分析した結果、「予知能力」が「本物」であることが示唆された
・「予知能力」とはいえ体の反応による「無意識」のものであり、それを意識することはできない

 

「プチ予知能力」とでも呼ぶべきか、数秒後のできごとが予知できてしまう現象が、数十年前からしばしば報告されています。

この「予知能力」についての多くの実験を調査した研究が、科学誌 “Human Neuroscience”  において発表されました。

Predicting the unpredictable: critical analysis and practical implications of predictive anticipatory activity
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnhum.2014.00146/full

この研究によれば、人間は体に起こるランダムな刺激を1-10秒前から検知できることが示されました。刺激が起こる前の心肺の動きや、肌、神経の反応を観察することでこの結論に至っています。しかし、これが体の「無意識」レベルの反応であることには注意しなければいけません。すなわち、刺激が起こる前に体が反応することはありますが、それを脳が意識することはないといったことになります。

実は、この類の研究は珍しいものではありません。この分野では過去36年間で、40以上の実験が行われています。そして、それらの研究についてメタ分析が行われた結果、この「予知能力」の存在が「リアル(本物)」であることが示唆されたのです。

Credit: collective-evolution

だとしても「無意識」レベルを超えることはないこの予知能力。これを「意識」できるようになる可能性はないのでしょうか?

この点につき研究では、その「予知能力」は意識してしまえばすでに終わってしまうほど素早いもので、意識の中にその情報をもってくることはできないことが主張されています。つまり、「無意識」から「意識」に情報が移動するプロセスは複雑で、「予知」した情報が「無意識」の領域の外に出ることはないといったことです。

この「予知能力」は、まだ解明されていない私たちの体の不思議の一つにすぎません。にわかには信じがたく、「超心理学的現象(parapsychological)」と称されるこの現象ですが、研究が進めばいずれその謎が解明されるかもしれません。

 

研究室でデジャヴを再現することに成功。仕組み解明へ

 

via: collective-evolution / translated & text by なかしー

 

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