体内を見るための「超音波ステッカー」
体内を見るための「超音波ステッカー」 / Credit:Massachusetts Institute of Technology (MIT)(YouTube)_Ultrasound Sticker(2022)
technology
MIT engineers develop stickers that can see inside the body https://news.mit.edu/2022/ultrasound-stickers-0728
Bioadhesive ultrasound for long-term continuous imaging of diverse organs https://www.science.org/doi/10.1126/science.abo2542

2022.09.15 Thursday

体内を透かして見るステッカーをMITが開発!

超音波画像診断(エコー診断)は、超音波によって体内の状態をリアルタイムで確認できる方法です。

病院に設置された機器を使って、体内の腫瘍や胎児の様子を観察できるのです。

そして最近、アメリカ・マサチューセッツ工科大学(MIT)機械工学科に所属するチョン・ワン氏ら研究チームは、超音波画像診断に必要な機器の一部を「切手サイズのステッカー」にまとめることができました。

将来的には、絆創膏を貼るようなかたちで、手軽に体内の様子を見ることができるかもしれません。

研究の詳細は、2022年7月28日付の科学誌『Science』に掲載されました。

「超音波画像診断」には病院にある専門機器が必要

超音波は体内の臓器に当たるといくらか変化し、跳ね返ってきます。

超音波画像診断では、この「跳ね返ってきた信号」を画像に変換することで、リアルタイムで体内の様子を見ることができます。

超音波画像診断よる「心臓の弁」のリアルタイム映像
超音波画像診断よる「心臓の弁」のリアルタイム映像 / Credit:Fruehaufsteher2(Wikipedia)_Medical ultrasound

臓器の動き、血流なども詳しく観察でき、悪性腫瘍や動脈硬化など幅広い病気を発見するのに役立ちます。

放射線を使わないので被ばくの心配がなく、痛みもありません。

その安全性の高さから、胎児の様子を観察するのにも利用されてきました。

ところが、超音波画像診断には病院や診療所に設置されるような専用機器が必要です。

超音波画像診断には専用機器が必要。検査中、患者はほとんど身動きできない
超音波画像診断には専用機器が必要。検査中、患者はほとんど身動きできない / Credit:Canva

診断には、技術者が患者の皮膚に超音波を伝えるためのゼリーを塗った後、「超音波プローブ」と呼ばれる超音波送受信機器をゼリーに押し当てなければいけません。

検査時間は10~20分ほどで済むこともありますが、もっと長時間の検査が必要な場合もあります。

検査が長引けば長引くほど身動きできない患者は疲れてしまい、ゼリーが乾燥したり流れ落ちたりして中断される場合もあるようです。

そこで研究チームは、できるだけ患者の負担を減らせる、新しい超音波診断機器を開発することにしました。

次ページ「超音波ステッカー」なら運動中の超音波画像を確認できる

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