視聴者の退屈度で展開が変わる映画が登場。総ルート数は101兆

science_technology 2018/05/30

ひとたび観始めると軽く2時間はとられてしまう「映画」。つまらなかったときのガッカリ感は筆舌に尽くしがたいものですが、そんな苦い体験ともオサラバできる日がくるかも。

ノッティンガム大学の研究者である Richard Ramchurn 氏が、脳の活動を測定して「退屈レベル」を検知することで、観る内容を変化できる映画を制作しました。

約27分間の映画「The Moment」は、観る人の退屈レベルによって内容を変えることで、オリジナルな体験を提供。映画を観るには「脳波測定ヘッドセット(EEGヘッドセット)」の装着が必要になります。

The Moment / A BRAIN CONTROLLED FILM

EEGヘッドセットは、人の「注意」に関連する脳内エリアの電気活動を測定し、データをPCに送ります。特別に設計されたソフトウェアにより、それらのデータが、映画のシーンの長さや音楽などに影響を与え、観る者を楽しませるために最善の努力を尽くします。

これを可能にするため、映画の撮影は非常に手間がかかるものとなりました。同じシーンであっても、いくつかのバージョンを撮影する必要があるからです。そして監督をはじめとしたスタッフのたゆまぬ努力の結果、エンディングだけが同じの「101兆通り」もの組み合わせが考えられる映画が完成しました。

「The Moment」撮影風景

このように最新技術を映画業界に持ち込もうとしているのは、彼らだけではありません。アメリカ映画会社大手の Fox 社は、観客が登場人物の動きをコントロールできる新感覚の映画を作成するプランを発表しています。

 

この新たな試みに対しては「退屈だったら観るのやめればいいだろ」といった、ごもっともな意見もあがっています。とはいえ、観る人によって内容が変わるといった事実は興味深いもの。友人と鑑賞して、その違いについてトークしてみたいものです。

 

▼MOMENT 予告編

 

via:braincontrolledmovie, dailymail / translated & text by なかしー

 

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