「自撮り」を1日3回以上すると健康に悪いという研究結果

psychology 2017/12/19

SNS上では、多くの人が自分で自分を撮影した「自撮り」写真を惜しげもなく公開しています。

彼らは一体なんのために自撮り写真を撮影するのでしょうか?

ノッティンガム・トレント大学の心理学者ヨナタン・バラクシリュナ博士とマーク・D・グリフィス博士は、1日3枚以上の写真投稿を脅迫的に行っている人は治療が必要となるかもしれないと警告しました。

「自撮り依存症(selfitis)」とは、自撮りをすることに取り憑かれている状態のこと。

元々は2014年のフェイクニュースに端を発する造語ですが、実際に自撮り中毒になり症状を悪化させてしまう人は少なくありません。

そこでバラクシリュナ博士らは、彼らの症状を理解するため実際に研究を行いました。

instagramの#selfieタグは、3億を超えた投稿がある

まず625人の大学生を、境界性、急性、そして慢性の3つのレベルに分け、自撮り依存行動尺度(Selfitis Behavior Scale)を作成しました。

「境界性」は少なくとも日に3回自撮りをしますが、ソーシャルメディアに投稿はしない人々です。また「急性」は自撮りを実際にネット上に投稿してしている人々で、「慢性」は一日中自撮りをし、日に6回以上ネットに投稿しなければならない強迫感を感じる人々を指します。

バラクリシュナ氏によると、一般的にこの病状を持つ人達は自信のなさに苦しんでおり、周りの人達と「合わせる」ことを優先しています。そのため、他の潜在的な依存行動に似た症状を表すのかもしれません。

「独り言」を言うことでミスが減るという研究結果

この研究には批判の声も…

しかしロンドン大学の精神病理学教授サー・サイモン・ウィーズリーは、この論文そのものを「学術的な自撮りだ」と批判しました。

「この研究が示唆しているのは、人々が自撮りをするのは単にムードを良くしたいからであり、注意を惹き付け、自信を増し、周りとつながりたいから、ということです」

英国王立精神医学会の広報担当者であるマーク・サルター博士は、ウィーズリーの懐疑論を繰り返します。

「たくさんの人が様々な理由で行う行動を、たったひとつの言葉で言い表そうとする風潮がありますが、これは危険なことです。なぜなら、こういった言葉は、本当はなにもないところにも実体を与えてしまうことが出来るからです」

新しい科学技術を元にした精神障害は、今まさに増えてきているように思えます。「ノモフォビア(Nomophobia)」は携帯電話がそばに無いことに対する恐怖ですし、「テクノフェレンス(Technoference)」は「目の前にいるのにLINEで会話」など、日々の生活に科学技術が絶えず侵食してくることを表します。

そして、「サイバーコンドリア(cyberchondria)」は医者に見せる代わりに症状をGoogleで調べることに対する強迫衝動です。

むやみに危険と叫ぶのも、ある意味「危険」。ただ何事も強迫観念を感じ始めてからでは遅いことが多いでしょう。

あなたの依存度も、下の「自撮り依存行動尺度」でチェックしてみてはいかがでしょうか。

【自撮り依存行動尺度(Selfitis Behavior Scale)】
下記の文に対して、1点から5点の点数をつけます。5は強く同意する事を表し、1は強い不同意を表します。

スコアが高いほど自撮り依存症の可能性が高くなります。

1. 自撮りすることで、より身の回りのことを楽しめて気分が良くなる。

2. 自撮りをシェアすることは、友達や同僚との健全な競争をもたらす。

3. 自撮りをソーシャルメディアでシェアすることで広く注意を集めている。

4. 自撮りをすることで、ストレスレベルを減らすことができる。

5. 自撮りをするとき、自信を感じる。

6. 自撮りして、ソーシャルメディアでシェアするときは、仲間グループ内でより受け入れられている。

7. 自撮りを通して、周りの景色の中でより自分を表現できる。

8. 異なるいろんな自撮りポーズをとることは、社会的な地位を上げる役に立つ。

9. ソーシャルメディアに自撮りを投稿する時、もっと人気者になった気がする。

10. より多くの自撮りをとることは、ムードを改善し幸せを感じさせてくれる。

11. 自撮りを撮る時、自分自身に自分自身にもっと前向きになれる。

12. 自撮りの投稿を通して、仲間グループ内で力を持つメンバーになる。

13. 自撮りを撮ることは、その出来事や経験についての良い記憶をもたらす。

14. 私が頻繁に自撮りを投稿するのは、ソーシャルメディアで多くのlikeやコメントをもらうためだ。

15. 自撮りを投稿することで、友達が褒めてくれることを期待している。

16. 自撮りをすることで、即座に私のムードは変わる。

17. 自信を増すために、たくさんの自撮りを撮り、一人でそれを見ている。

18. 自撮りをしていない時、仲間グループから引き離された気分になる。

19. わたしは、将来の記憶のトロフィーとして自撮りを撮っている。

20. 他の人よりも良く見せるために、写真加工ツールを使います。

 

自撮りもSNSも便利なツールであることは確か。「使われ」ないように注意したいものです。

寝るときは真っ暗がベスト。寝室のわずかな照明がうつ病のリスクを高める

via: rt / text by nazology staff

SHARE

psychologyの関連記事

RELATED ARTICLE