赤ちゃん泣き声を「翻訳」するアプリ、自閉症の早期発見にも役立つことがわかる

artificial-ntelligence 2018/06/01

Point
・3児の母かつ神経心理学者のアンダーソン氏が「赤ちゃん泣き声翻訳アプリ」を開発
・泣き声を「痛み」「空腹」「気が立っている」の3種類に翻訳することが可能
・このアプリには「自閉症の早期発見」を促す可能性がある

 

AI技術を駆使して開発された「赤ちゃん泣き声翻訳アプリ」の “Chatterbaby” は、神経心理学者であり、3児の母親でもあるアリアナ・アンダーソン氏が開発した無料アプリです。

第一子の「泣き声の意味」がさっぱりわからなくて悪戦苦闘した彼女でしたが、末っ子を育てる頃には泣き声を聞き分け、ある程度は赤ちゃんの欲求がわかるようになっていました。

この経験から、赤ちゃんの泣き声を分類できるアルゴリズムを作ることが可能なのではないか?と考えた彼女は早速 “Chatterbaby” の制作に取り掛かり、子どもの泣き声に悩む母親向けのアプリを完成させました。

このアプリにより、すべての泣き声が正確に翻訳できるわけではありませんが、ユーザーの赤ちゃんの泣き声データを集めることで、アルゴリズムの正確性は増していきます。今のところ、赤ちゃんの泣き声を、「痛み」「空腹」「気が立っている」の3種類に翻訳することが可能です。

もともと同じ悩みを抱える母親に向けたアプリでしたが、アンダーソン氏には、これを「自閉症の早期発見」にも役立てるプランがあります。

自閉症には様々な原因が考えられ、その症状も幅広いことから、現在自閉症の早期発見は難しいとされています。特に貧困地域では医療へのアプローチが乏しく、親がいない児童も多く存在しているため、早期発見は困難を極めます。

Credit: the Grapevine

このアプリがそんな状況を一気に変えてしまうかもしれません。他の研究によると、泣き声に自閉症の傾向があらわれることがわかるとのこと。さらにこのアプリでは、ユーザーの同意を得た後、泣き声だけでなく、赤ちゃんのさらに詳細な情報について提供してもらうことができます。

しかし、ブラウン大学の心理学者スティーヴン・シェインコフ氏は、このアプリが下す診断だけで病状を判断することには慎重になるべきだと語ります。AI技術の発展は目覚ましいものですが、結局間違いが起こったときに被害を被るのは人間です。この場合だと「自閉症」と誤って診断された本人、家族になります。

自閉症は早期発見することにより、早くから子どもに対して適切な支援をおこなうことが可能です。しかし「自閉症」といった障害自体、全ては解明されていません。このアプリだけで判断するのではなく、医師の判断を仰ぐことが重要となります。

 

心理学者が教える「子どもとわかり合う」ための9つのルール

 

via: babygaga / translated & text by なかしー

 

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