二酸化炭素を液体燃料に変換することが可能に。不思議な虹色の結晶「ビスマス」が活躍

technology 2018/05/31
ビスマスの結晶。不思議な形とその美しさで、観賞用としても人気が高い
Point
・ビスマスを触媒として、二酸化炭素を液体燃料やギ酸へ変換することに成功した
・ビスマスと塩類の液体に電気を流すことによって反応を促進させている
・液体燃料を使う再生可能エネルギーへ応用することで二酸化炭素の削減が期待される

 

デラウェア大学の研究チームは、ビスマスを用いることで二酸化炭素を液体燃焼などに用いられる物質に変換させることに成功しました。

ビスマスとは、やや赤みを帯びた銀白色の金属で、医薬品や顔料、化合物半導体の材料として用いられています。その結晶は虹色に輝き、綺麗な幾何学模様であることから鑑賞品としても扱われています。

今回の研究では、ビスマスフィルムをイミダゾールイオンなどを含む塩類の液体に入れて電気を流すことで、二酸化炭素をガソリンなどの液体燃料や産業で多用されるギ酸への変換を調整し、作成することに成功しました。

Credit:University of Delaware / イミダゾリウム塩と二酸化炭素とビスマス触媒が存在する中で電気を流した時の様子

調整を可能にしたのは、ビスマスの性質によるもので、科学者らはそれを「触媒可塑性」と呼んでいます。研究チームのローセンシャル教授は、「『触媒可塑性』という概念は、燃料の生産や触媒作用、再生可能エネルギーにおいて革新的な考え方として、パラダイムシフトを起こすでしょう」と述べています。

今後は、二酸化炭素から変換した液体燃料を用いて、太陽光発電や風力発電などを可動することで、二酸化炭素排出量の減少が期待されています。

 

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via: ScienceDaily / translated & text by ヨッシー

 

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