生命が存在する可能性のある「衛星」をもつ121の系外巨大惑星を特定

space 2018/06/01
Credit: NASA / 居住可能な月のイメージ
Point
・系外巨大ガス惑星の「ハビタブルゾーン」の軌道にあるもの121個を特定
・これらのガス惑星が岩石質の衛星を持ち、そこに生命が存在する可能性がある
・将来、望遠鏡にこれらの月を見つける能力が備えられるよう研究されている

 

The Astrophysical Journal”誌に掲載予定の論文で、100以上の巨大惑星が生命の生存できる月を持つ可能性があるとして特定されています。この研究によって、将来の望遠鏡に月を検出したり、生命の痕跡をその大気から探ったりできる機能が搭載されるかもしれません。

Exploring Kepler Giant Planets in the Habitable Zone
https://arxiv.org/abs/1805.03370

2009年にNASAのケプラー宇宙望遠鏡が打ち上げられてから、太陽系外に何千もの系外惑星が発見されています。ケプラー望遠鏡の使命は、水が存在するためのちょうどいい温度にあるハビタブルゾーンに存在する惑星を特定することです。

主な標的は、岩石の地表を持つ地球型惑星で、地質も大気も地球と似ている可能性があります。次に考えられるのが、ケプラー望遠鏡によって見つかった多くの巨大ガス惑星。巨大ガス惑星そのものが候補とされているのではなく、ハビタブルゾーンにある木星型惑星が、生命が存続できる可能性のある岩石質の系外衛星を伴うかもしれないからです。

「太陽系内の8つの惑星には、現在までに175個の衛星が知られています。多くの衛星は土星と木星の軌道を回っていますが、両方共ハビタブルゾーンの外です。しかし、他の星系では違うかもしれません。宇宙生命探索に岩石質の系外衛星を加えることで、探せる場所を大幅に増やすことが出来ます」と、惑星天文物理学のステファン・ケーン准教授は述べています。

研究者たちはハビタブルゾーンを周回する121の巨大惑星を特定しています。地球の軌道の半径の3倍程度では、これらのガス惑星は岩石質の惑星ほど一般的ではありません。しかし、いくつかの大きな衛星を持つと予測されます。

系外衛星は生命にとって好ましい環境を提供するかもしれないと、科学者たちは考えていて、おそらくは地球よりも良い環境にある可能性もあります。というのも、これらの衛星は恒星からエネルギーを受けるだけでなく、惑星からの放射も受けるからです。現在までに確認されている大きな系外衛星はありません。

将来設置される望遠鏡に月を見つける機能が搭載され、生命の痕跡が見つかることを期待しましょう。

 

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via:Phys Org/ translated & text by SENPAI

 

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