「消失した地球の窒素」は岩石から流出と判明。実は地球上の4分の1を占める

science_technology 2018/06/02

Point
・地球上に存在する窒素の4分の1ほどが岩石から流出していたことが判明した
・大気中で利用可能な窒素量と土壌や植物中の窒素量が合致しない問題を解決する手がかりになる
・また、窒素は植物の成長を促すため、その影響力の調査が期待される

 

Scienceに掲載された研究によると、地球上に存在する窒素の26%が岩石から流出していたこと新たに分かりました。

Convergent evidence for widespread rock nitrogen sources in Earth’s surface environment
http://science.sciencemag.org/content/360/6384/58

窒素は空気中の約80%を占めており、自然界では土壌で分解され、植物や動物に吸収されながら循環しています。肥料にも使われることが多く、植物の成長を促しています。

これまでの研究では、いくつかの岩石には古代の海底の植物や動物たちの死骸から得られる窒素が混入していることが確認されています。また、2011年の研究では、岩石が土壌や植物へ流れ出ていることを発見しましたが、世界的に重要なものだとは考えませんでした。

Credit:Wikipedia

今回の研究では、岩石が豊富に存在するカリフォルニアで岩石調査を実施。地球上の岩石がどのくらいの時間で窒素を土壌に流れているか計算し、発見に至ったとのこと。ちなみに、窒素の流出は地殻変動で岩石が突出したり、酸性雨による化学反応によって起こります。

この発見は、「消失した窒素」を補完するものになります。消失した窒素とは、これまで大気中で利用可能な窒素量と、土壌や植物に蓄積する窒素量が不一致となるという問題です。

論文共著者のスコット・モーフォールド氏は、「岩石には豊富に窒素が存在し、不思議な不一致問題に対して説明できるだけ十分に窒素が放出されています」と述べました。

また、窒素は植物の成長を促し、二酸化炭素の吸収量を増加させる効果があるので、その応用が期待されます。

 

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via: ScientificAmerican, DailyMail / translated & text by ヨッシー

 

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