寿命が60%伸びる?インドの伝統薬トリファラとプロバイオティクスの組み合わせが持つ効果

life 2018/06/10

Point
・ショウジョウバエにシンバイオティクスとインドの伝統的な薬トリファラを一緒に与えたところ60%長生きした
・プロバイオティクスが腸内微生物叢を劇的に変化させ多方面に影響を及ぼした
・人でも同様の効果が見込めるが、影響はハエほど劇的ではないと推測

 

世界三大伝統医学である、インドのアーユルヴェーダ。このアーユルヴェーダ療法で使われているトリファラというハーブは、インドで伝統的な3つの果物、ハリタキ、アムラ、ビビタキから作られており、人の腸を優しく洗浄するといわれています。スーザン・ウェストフォール博士はトリファラに興味をもち、腸内フローラのバランスを整えるプロバイオティクスと調合して実験を行いました。

この組み合わせが実際に使用されたのはショウジョウバエですが、なんとショウジョウバエの寿命が60%も伸び、老化が原因の病気も防がれたとのこと。人で例えると、80歳の寿命が128歳にまで伸びたことになります。今までで長く生きた人物は、フランス人の女性、ジャンヌ・カルマンで122歳です。カナダの研究者たちはこの発見が人間にも応用できると考えていますが、「劇的な効果」といえるほどではないかもしれない、とも述べています。

Longevity extension in Drosophila through gut-brain communication
https://www.nature.com/articles/s41598-018-25382-z

ショウジョウバエは数十年間にわたって科学研究に使われていますが、3分の2以上の生化学的伝達系を人間とを共有しています。研究では、プロバイオティクスとポリフェノールが豊富なサプリメントを組み合わせたシンバイオティクスと、薬草治療で使われるトリファラをハエに餌として与えました。この組み合わせを与えたハエは66日齢まで生き、これは通常のハエより26日も長い寿命です。また、インスリン耐性の増加や炎症、酸化ストレスの現象など、老化特有の現象も少なくなっていました。

この実験の結果は、「脳腸軸」によるものではないかと主張されています。脳腸軸とは、腸管に住む微生物と脳の間で情報伝達するものにつけられた名前です。様々な研究から、この軸が過敏性腸症候群から抑うつまで幅広い症状で重要な役割をしていることが示されています。

 

研究チームの誰もが、この調合がこれほどの成功をおさめるとは想像もしていなかったといいます。彼らは今回の成果が、肥満や糖尿病、神経変性や抑うつ、ガンなどの将来の研究や治療に、インパクトを与えるだろうと信じています。

 

効果があるのは「葉酸」サプリだけ!? カルシウムやビタミンCなどの人気サプリは効果がないと判明

 

via: Mail Online/ translated & text by SENPAI

 

関連記事

本当に体に良いの? ココナッツオイルにまつわる5つの嘘

「チョコレートは認知機能に良い」と初めて確定する。さらに記憶やストレス、免疫にも効果あり

SHARE

TAG

lifeの関連記事

RELATED ARTICLE