人が想像する「神の顔」は「支持政党」によって変化することが判明

psychology 2018/06/13
Credit: Joshua Jackson et al / (左)若い人が想像した神の顔、(右)年長者が想像した神の顔

「神」と聞いてどんな「顔」をイメージしますか?

ノースカロライナ大学の研究チームが、511人のアメリカ人クリスチャンへの実験により、人々が想像する「神の顔」を作成しました。

The faces of God in America: Revealing religious diversity across people and politics
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0198745

実験では、ランダムに表示される数百の「顔のペア」のうち、どちらが「神の顔」に近いかを被験者に選ばせ、その選ばれた顔の特徴を組み合わせることにより、少しずつ「神の顔」を形作っていきました。

そしてその最終結果は興味深く、「神の顔」は「白ひげの白人おじさん」に仕上がったのです。

Credit: Joshua Jackson et al / 神の顔

「神」をどう認識するかについては、実際には「自らが支持する政党」の影響が強いようです。リベラル派は神を「女性的」で「若く、愛情深い」と想像する傾向が強く、保守派は「白人」で「力強い」存在と考える傾向にあるとのこと。

そのような傾向は、それぞれの政党が目指している社会の姿に由来している可能性があります。保守派の方がリベラル派よりも「秩序だった社会」の中で生きることを望んでおり、それが「力強い」神の姿を形作っているといえます。一方、リベラル派は保守派よりも「寛容な社会」の中で生きることを望んでおり、それが「愛情深い」神の姿を形作っているのです。

また、「神の顔」は人の「バックグラウンド」からも影響を受けていました。若い人ほど「若い神」を想像しており、アフリカン・アメリカンは、白人ではなく「アフリカン・アメリカンの神」を想像する傾向にありました。

研究を率いたカート・グレイ教授は、「人々は自分の信念や特徴を他者に投影します。神も例外ではありません。自分の考え方に似た神を想像するだけでなく、見た目さえも自分に似た神を作り出しているのです」と語っています。

 

日本ではあまり馴染みの薄い「神」。しかし今後、理想の「神の姿」だけでその人の人となりがわかってしまうかもしれません。あなたはどのような「神の顔」を描きますか?

 

via: phys.org, college of arts & sciences / translated & text by なかしー

 

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