火星で前代未聞の巨大嵐が発生、探査車「オポチュニティー」が危ない

space 2018/06/14
Credit: Wikipedia / 火星で頑張る探査車オポチュニティ
Point
・火星で前代未聞の巨大嵐が発生
・嵐に巻き込まれた火星探査車オポチュニティが休眠状態に追い込まれる
・嵐の収束後に復活が期待されるが、その運命やいかに

13日のNASAの発表によると、火星では現在かつてない大規模な砂嵐が吹き荒れており、かなり問題となっているようです。

砂嵐の範囲は一週間前には1800万平方kmでしたが、その後4100万平方kmにまで拡大。これは北アメリカとロシアをあわせた程の規模で、火星の表面積はトータルで1億4千500万平方キロメートルということですから、その広大さが伺えます。

そしてこの砂嵐の真っ只中にいるのか、探査車オポチュニティーなのです。

一方、最近火星の有機物を発見したことでも有名なローバー「キュリオシティー」はというと、惑星の反対側におり、今のところ影響はない模様。またエネルギー源として原子炉を持っているので、この砂嵐の中でも観測を行っています。

しかしオポチュニティーはすべての電源を太陽光に頼っており、現在休眠状態に追い込まれています。この砂嵐の塵によって太陽光が届かないことで、十分な電力が得られなくなっているためです。現在は後で回路を立ち上げるのに必要な熱を生み出すためだけに、充電池の電源を使っています。

Credit: NASA / JPL-Caltech / TAMU / 嵐の激化によってだんだん太陽の光が遮られていく様子

もし運が良ければ、砂嵐がローバーを温めて、蓄えられた電力の何日分かを節約してくれるかもしれません。しかし、もしそうでなければ…。担当者は記者会見にて、「嵐が収まれば復活するだろう」との見通しを示していますが、オポチュニティーの運命やいかに。

NASAの機転で、14年強に渡って行なわれてきたミッションが続くことになるのでしょうか。あるいは、すでに活動停止したスピリットローバーのように、火星ロボットの墓標となってしまうのでしょうか。

いずれにせよ、この砂嵐自体からは、科学的に貴重なデータをとることができ、火星の気候に対する理解が進むことになるでしょう。がんばれオポチュニティー。

 

火星に「太古の生命体」の可能性? NASAが多種の有機物を発見と発表

 

via: Science Alert/ translated & text by SENPAI

 

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