脳はケーキやドーナツの価値を過大評価していることがわかる

brain 2018/06/16
Credit: DiFeliceantonio and Coppin et al./Cell Metabolism
Point
・高脂肪で炭水化物を含む食べ物が脳の報酬システムを刺激して過大評価されることが判明
・これは、人間の先祖が高脂肪で炭水化物を含む食べ物が手に入りづらかったものと考えられている

Cell Metabolismに掲載された研究によると、脳の報酬システムは、脂肪と炭水化物がともに多い食品を価値の高いものと考えることを発見しました。

実験では、脂肪や砂糖、炭水化物が多く含まれるお菓子の写真を見せながら脳スキャンを実施。

研究者は、被験者が数ある食品の中から選んだものに対してお金を払ってもらいました。すると、被験者は好きな食べ物や甘い食べ物よりも、脂肪と炭水化物を多く含むものにお金を払ったのです。さらに、脳の報酬システムも脂肪と炭水化物を含む食品に対して強く反応を示していました。

この傾向は、狩猟生活を行っていた人間の先祖から受け継いだものだと考えられています。その当時の生活では、脂肪と炭水化物が多く含まれる食品はとても珍しく、さらにそういった食品には大抵の場合食物繊維が多く含まれているのです。

現在では、植物の栽培や動物の家畜化が進み、脂肪と炭水化物の含まれる食品を手に取りやすくなりました。しかし、そのような環境が整ったのはここ数百年なので、まだ脳が十分に対応できていないために反応が起こると考えられています。

研究者のダナ・スモール氏は、「実験では、被験者は脂肪のカロリーを正確に推定できましたが、炭水化物はできませんでした。今回の研究から、その2つを同時に含む食べ物の価値について脳は過大評価をしてしまうのでしょう」と述べました。

 

脂肪や炭水化物を含む食べ物には、ラーメンやドーナツ、クッキーなどがあります。それらの食べ物に食欲をそそられてしまうのも、きっと脳のせいなのです…。

 

via: EurekAlert / translated & text by ヨッシー

 

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