オスのクジャクはメスの頭を遠隔で振動させられる

animals_plants 2018/06/19

Point
・クジャクのオスが求愛行動で揺さぶる羽の「振動音」に共鳴して、メスのトサカが揺れる
・メスのトサカが「特定の振動音」に反応する「センサー」の役割を果たしている
・これがクジャク間の生殖行動にどのような影響を与えるのかはまだ分かっていない

クジャクの美しい尾の羽は、動物界の「求愛行動」に使われるものとして最も有名といっても過言ではないかもしれません。

最新の研究により、オスがそのカラフルな羽を揺さぶったときの「振動音」に「メスのトサカ」が共鳴して振動することがわかりました。

Biomechanics of the peafowl’s crest reveals frequencies tuned to social displays
https://www.biorxiv.org/content/early/2018/06/08/197525

羽に比べると地味ですが、クジャクの「トサカ」は、扇に似た特徴的な形をしています。

研究者たちは、このオシャレなトサカが「センサー」のような役割を果たしていることを発見したのです。

クジャクのトサカ

ブリティッシュ・コロンビア大学の動物学者ロスリン・デーキン氏が率いたこの研究では、オスの求愛行動について研究するためにハイスピードカメラを使用。そして、オスがその求愛行動により羽を揺さぶったときに出す音が「平均25.6ヘルツ」であることを突き止めました。

そしてそのヘルツは、広域帯の「メカニカルな振動音」を生み出すものです。すなわち、その「特定の振動音」にメスの「センサー」が反応し、トサカを動かしていると考えられるのです。

メスのクジャク。オスに比べて地味

また、研究者たちは「長い尾の羽」をもつオスは、その音を出すためにより速く羽を揺さぶる必要があることを発見しました。長い尾をもつオスほど、たくましい筋肉が要求されるということです。

知れば知るほど特殊な生態をもつ「クジャクの謎」がまた一つ明らかになった今回の研究。しかし、これがクジャク間の生殖行動にどのような影響を与えているのかはまだ分かっていません。

研究者たちは、この求愛行動のメカニズムを解明するためにさらなる研究を続けています。

 

via: dailymail / translated & text by なかしー

 

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