カルシウムのサプリに骨折予防の効果なし! ビタミンDとカルシウムサプリの真実

science_technology 2017/12/31
Credit: Pixabay

あなたの親や祖父母は、カルシウムやビタミンDのサプリメントを摂取していますか?

栄養科学で最も議論にあがる一つに、「ビタミンDやカルシウムのサプリをとるべきか」というものがあります。世界人口の年齢が上がり、骨折が社会全体の関心事として存在感を示すようになった昨今、研究者たちはサプリメントと骨折リスクの間の関係について新しい見解を示しています。

最近Journal of the American Medical Associationで発表された研究では、50歳を超えた合計50,000人が対象となる33の臨床研究を解析しました。各研究論文において、カルシウム、ビタミンDのそれぞれ、あるいは両方のサプリを処方した場合とプラシーボや無処置を比較しています。対象は一般的な共同体で生活しており、老人ホームや病院などの施設に入っていない50歳以上の老人。結果は明白で各データに有意差はなく、ビタミンDやカルシウムのサプリが、こういった対象の骨折や腰部骨折を防ぐ保証はまったくないそうです。こういったサプリは、その量、患者の性別、骨折歴、食事中のカルシウムの量にかかわらず、明確な利点がないことがわかりました。

Credit: Pixabay

ビタミンDはビタミンではなく太陽光への反応として生産されるホルモンのひとつです。そして、体内では、骨、癌、心臓病、糖尿病、免疫機能、そして生殖の健康に関して多くの異なった役割を持っているようです。

カルシウムやビタミンDは長らく骨の維持に重要であることが知られています。そして、日々の推奨される摂取量をとる上で最も良いのは自然な方法で摂ることです。カルシウムに関しては、乳製品である牛乳、チーズ、ヨーグルト、あるいはカルシウムの豊富な葉物を食べるのが良いでしょう。ビタミンDに関しては、日光にあたることです。ビタミンDの豊富な食物は少ないですが、鮭などの魚に含まれています。問題は多くの人が十分な量のカルシウムやビタミンDを摂取していないことで、それゆえにサプリメントを巡る議論はとても重要になっているのです。

Credit: Pixabay

一方、食品サプリの製造者や販売者を代表するナチュラルプロダクトアソシエーション(NPA)のダニエル・ファブリカントは、この研究の結論を導く方法は「大雑把」だと疑問を呈しています。彼によると、この研究が焦点にしているのは、家で生活できる能力によって認定された最も健康だとされる層です。

「ここには多くの層の取りこぼしがあります」「以前骨折したり、家族に骨粗しょう症歴がある人には、ビタミンDがまだ必要かもしれません」とファブリカントは語っており、この研究にはさらなる詳しい調査が必要となりそうです。

 

サプリメントによる栄養のとりすぎについても、腎臓などの損傷リスクが指摘されています。終わらないサプリメント論争ですが、自然な方法で摂取するに越したことはなさそうです。

 

効果があるのは「葉酸」サプリだけ!? カルシウムやビタミンCなどの人気サプリは効果がないと判明

 

via: jamanetwork / sciencealert / translated & text by nazology staff

 

関連記事

カルシウムのサプリに骨折予防の効果なし! ビタミンDとカルシウムサプリの真実

とりすぎ注意。高塩分の餌を与えたマウスが痴呆になるという研究結果

SHARE

science_technologyの関連記事

RELATED ARTICLE