仕事中のスイーツは要注意!? 甘いものは脳の働きを遅くする

science_technology 2018/01/08
Credit: Pixabay

甘いものを食べた時や大食いをした後で、脳の働きが遅いと感じた事はありませんか?

それは「シュガークラッシュ」が原因とされています。糖分は体内ですばやく吸収されて血糖値をあげますが、それを下げようとインシュリンが急速に分泌され、「低血糖状態」に陥ってしまうのです。その状態をシュガークラッシュと呼びます。

そして今回の新しい研究では、砂糖は認知機能を遅くするという結果が出たようです。甘いもの好きは注意が必要かもしれません。

The “sweet” effect: Comparative assessments of dietary sugars on cognitive performance – Physiology & Behavior
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0031938417304328

オタゴ大学の研究チームは、参加者を2つのグループに分け、プラセボ比較実験(Placebo-controlled double blind study)を行いました。1つのグループでは、グルコースか砂糖を摂取し、もう1つのグループでは果糖か人工甘味剤(プラセボ)を摂取します。すると、グルコースか砂糖を摂取した参加者の方が、認知課題を完了するのが遅くなったという結果が出たのです。

過去の研究では、グルコースは、記憶機能にはプラスの効果をもたらしますが、反応時間、注意力、顔認識、作業記憶等の他の認知機能は良い結果が出ないということがわかっています。しかし果糖や精製白糖等の他の糖が及ぼす認知機能への影響はよくわかっていませんでした。

そこでグルコース、精製白糖、果糖の影響の違いを実験するために、研究者は49名の大学生を集めました。

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実験は16週間以上にわたって行われ、参加者は4週間毎にグループを変わる前に同じテストに参加しました。参加者は、自分たちがどのようなグループにいるのかは知らされす、中にはテストを10時間早くするように指示を受けた人もいました。

参加者は、グルコース、精製白糖、果糖もしくはプラセボの人工甘味料を含む飲料を与えられます。毎回同じ質問、同じ順番で20分間隔の認知機能テストを受けました。

これは、情報処理、実行機能、選択的注意をテストするためのものです。

実験の結果では、グルコースと精製白糖を摂った参加者は質問を答えるのに平均より平均200ミリ秒、すなわち0.2秒遅かったことがわかりました。

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大した違いに感じないかも知れませんが、一番遅かった人は921ミリ秒であることを考えると、総体的な時間としては大きな違いです。

この実験から、参加者には砂糖の取り過ぎで頭が働かない「シュガーコマ」と呼ばれる現象が起こっていると考えられます。これは、さらなる研究が必要な領域で、今後の研究では、砂糖の摂取量によってどのように変化を脳にもたらすかの調査が行われる予定です。

ブドウ糖は脳のエネルギーになるといわれますが、くれぐれも甘いものを一度に大量に摂取することのないよう注意が必要のようです。

 

via: sciencealert / translated & text by nazologystaff

 

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