psychology

創造力は「3つの想像力」で伸びる

2021.01.27 Wednesday

2018.03.05 Monday

Credit: dailymail

サラリーマンだろうが美術家だろうが、創造力はあらゆる人間に必要なものです。

これまで人類の発展は、優れた創造力を発揮した人達によって推し進められてきました。私たちは彼らを、生まれながら特別な才能のある人たちだと思っています。では、ここで質問です。この能力は鍛えることで磨き上げることは出来るのでしょうか。科学者の答えは、イエスです。

創造力を鍛えるキーワードとなるのが、「創造的想像力(Creative imagination)」、「空想的想像力」、「挿話的想像力」という3つの「想像力」です。

創造的想像力

「創造的想像力(Creative imagination)」は、オペラを作曲したり、革新的な発見をしたりといった、いわゆる私たちが想像力と言われた時に最初に思い浮かべるものです。このような創造的なひらめきは中々浮かびにくいもの。はたして、どう訓練すればこの能力は伸ばせるのでしょうか。

創造的想像力を詳しく見ていくと、2つの段階に分けられます。一つは「分岐思考(Divergent thinking)」で、多くのアイディアを考え出すという段階で、この思考は素早く直観的です。もう一つは「収束思考(Convergent thinking)」で、多くのアイディアから役に立つものを選び出す段階です。この思考は遅くて思考を要します。

これらを鑑みると、分岐思考では友人と話すなどしてブレインストーミングすることが、新しいアイディアを生み出すのに役立ちます。収束思考で必要なのは、実際に多くの経験をすることです。実際に経験して良く考えること、そして多くの失敗をすることも必要です。これらの段階を踏むことで、直感的に多くのアイディアを思いつき、分析的に良いアイディアを選べるようになります。

多くのことを頭のなかだけでああだこうだと考えているだけではいけません。細菌学者のルイ・パスツールは言いました。「幸運は、準備の整った心を好む」。また芸術家のパブロ・ピカソは「プロフェッショナルのようにルールを学べ。そうすることで、芸術家のようにそれを破ることができる」と言っています。

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