創造力は「3つの想像力」で伸びる

science_technology 2018/03/05
Credit: dailymail

サラリーマンだろうが美術家だろうが、創造力はあらゆる人間に必要なものです。

これまで人類の発展は、優れた創造力を発揮した人達によって推し進められてきました。私たちは彼らを、生まれながら特別な才能のある人たちだと思っています。では、ここで質問です。この能力は鍛えることで磨き上げることは出来るのでしょうか。科学者の答えは、イエスです。

創造力を鍛えるキーワードとなるのが、「創造的想像力(Creative imagination)」、「空想的想像力」、「挿話的想像力」という3つの「想像力」です。

創造的想像力

「創造的想像力(Creative imagination)」は、オペラを作曲したり、革新的な発見をしたりといった、いわゆる私たちが想像力と言われた時に最初に思い浮かべるものです。このような創造的なひらめきは中々浮かびにくいもの。はたして、どう訓練すればこの能力は伸ばせるのでしょうか。

創造的想像力を詳しく見ていくと、2つの段階に分けられます。一つは「分岐思考(Divergent thinking)」で、多くのアイディアを考え出すという段階で、この思考は素早く直観的です。もう一つは「収束思考(Convergent thinking)」で、多くのアイディアから役に立つものを選び出す段階です。この思考は遅くて思考を要します。

これらを鑑みると、分岐思考では友人と話すなどしてブレインストーミングすることが、新しいアイディアを生み出すのに役立ちます。収束思考で必要なのは、実際に多くの経験をすることです。実際に経験して良く考えること、そして多くの失敗をすることも必要です。これらの段階を踏むことで、直感的に多くのアイディアを思いつき、分析的に良いアイディアを選べるようになります。

多くのことを頭のなかだけでああだこうだと考えているだけではいけません。細菌学者のルイ・パスツールは言いました。「幸運は、準備の整った心を好む」。また芸術家のパブロ・ピカソは「プロフェッショナルのようにルールを学べ。そうすることで、芸術家のようにそれを破ることができる」と言っています。

空想的想像力

アイディアに完全にふけることのできる能力も創造的なプロジェクトにおける成功の鍵です。それには、「空想的想像力(Fantastical imagination)」が必要となります。これは、空想にふける能力のことであり、いかにリアルな空想ができるか、そしてその世界に耽溺できるかということです。子どものときに空想に取り組んだ人は、創造的想像力や、物語の能力、展望的に物事を受け取る能力があがっています。大人だと、記憶の統合や創造的な問題解決や計画に役立ちます。

そして、この能力も伸ばすことができます。子どもの時に劇に出演したり、ロールプレイングしたりすると、後の人生において、空想にふける傾向が強くなります。大人になってからでも遅くはありません。新人の俳優などは、この能力を高められることが知られています。

挿話的想像力

「挿話的想像力(Episodic imagination)」は空想的想像力に似ていますが、本物の記憶を使う点で異なります。過去の現実から想像的に別の空想をし、過去の過ちから学び、未来を想像してそれに備えます。視覚的な想像力に長けた人は、未来を想像する時、より詳細に感覚を経験しています。自己啓発本などで、「結果を想像すれば、叶う」といったものがありますが、これは実際には逆です。未来に備えるには、結果に至る過程を想像したほうが良いのです。

学生を対象とした実験では、良い成績を想像した人よりも、良い成績をとるためにどう勉強するかを想像した人のほうが良い成績を取ることができました。

創造性を底上げする方法は多くあります。演劇や練習、経験といったものが重要となります。アインシュタインにはこう言いました。「知性の本当の表れは、知識ではなく、想像力である」

 

via: dailymail / text & translated by nazology staff

 

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