ギリシャ最古の記録か 叙事詩「オデュッセイア」を刻んだ粘土板が発掘される

history_archeology 2018/07/11

Point
・ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」が刻まれた粘土板が、ギリシャ南部のオリンピア遺跡で発掘される
・粘土板は3世紀ローマ時代のものとされ、年代が特定されればギリシャで見つかった最古のオデュッセイアの文字記録となる

考古学者たちにより、古代ギリシャの詩人ホメロスが書いたとされる叙事詩「オデュッセイア」の13行が刻まれた粘土板が発掘されました。粘土板は3世紀のローマ時代のものとされ、ギリシャで見つかったオデュッセイアの文字記録としては最古のものである可能性があります。

粘土板はギリシャ南部、オリンピア遺跡の中のゼウス神殿付近で発掘されました。そこにはオデュッセイアの中でも第14歌が引用されており、オデュッセイアが故郷の「イタカ島」に帰還した場面が描写されています。

ギリシャ考古学当局はドイツ考古学研究所と協力しながら、3年にわたってオリンピア遺跡表層部の発掘作業を行なってきました。その成果が今回この形で実ったこととなります。

もともと紀元前8世紀頃に吟遊詩人が「吟唱」する作品として成立し、口頭で伝承されてきたオデュッセイアですが、紀元前6世紀ごろから文字として残されるようになりました。

そこには英雄オデュッセイアがトロイア戦争の勝利後に凱旋する途中に起きた、10年間にもおよぶ漂流が語られており、「イーリアス」と並んでホメロスの最重要作品であるとされています。

ホメロスの詳細については謎に包まれている部分が多く、その存在自体を否定する意見もあります。実在していたとすれば紀元前12世紀から8世紀の間に誕生したとされており、古代ギリシャ最高峰の詩人として広く知られています。

 

via: dailymail / translated & text by なかしー

 

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