「藻」が犯人?4分の3の生物が消えた「オルドビス紀の大絶滅」の新説が発表される

animals_plants 2018/07/16

Point
・海洋堆積物の調査により、オルドビス紀に「藻類」が爆発的に増加していたことがわかる
・二酸化炭素を吸収する藻類の増加により、大気中の二酸化炭素量が減少
・温室効果をもつ二酸化炭素が減少することで、地球の急速な「寒冷化」が進み、これが海洋生物の3/4が消えた「オルドビス紀の大絶滅」につながった

およそ4億4500万年前のオルドビス紀末の地球において、小さな「藻類」が当時の海洋生物の3/4を絶滅させた可能性があることがわかりました。

ハーバード大学の研究者たちは、ネバダ州で発掘された古代の海洋堆積物の調査の過程においてこの推論を導き出しています。

Improved efficiency of the biological pump as a trigger for the Late Ordovician glaciation
https://www.nature.com/articles/s41561-018-0141-5

研究によると、当時小さな「藻類」の個体が著しく増加したために、大気中の二酸化炭素がそれらによって大量に吸収されたと考えられます。そして、いわゆる「温室効果」をもつ二酸化炭素が大気中から減少したことで、地球が急速に「冷やされた」ことが予想されます。そしてこの「寒冷化」こそが「オルドビス紀末の大絶滅」を引き起こした原因であるとされたのです。

発掘された堆積物は、主に「頁岩(けつがん)」や「石灰岩」から成っており、そこには、藻類から作り出されるクロロフィル由来の化合物が含まれていました。研究チームの試算によれば、わずか数百万年の間に、それらの化合物がおよそ5倍の量に増加していたとのこと。これにより、オルドビス紀末に藻類の個体数が爆発的に増加していたことが示唆されたのです。

その結果、大気中の二酸化炭素量が「半減」してしまったことが考えられます。そしてその影響で地球の温度が急速に下がり、オルドビス紀末には大規模な氷河が形成されています。

この「大量絶滅」については、これまでも様々な説が提示されてきましたが、はっきりとした原因は分かっていませんでした。今回の新説にも決定的な証拠があるわけではありませんが、これにより研究者たちは、真相究明のためのさらなる手がかりを得ることができたといえます。

 

via: dailymail / translated & text by なかしー

 

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