エジプトでミイラづくりの「作業スペース」が発掘される

history_archeology 2018/07/16
Credit: AP Photo/Amr Nabil
Point
・エジプトで、2500年以上前に「ミイラづくり」をしていたとされる「作業スペース」が発掘される
・これにより「ミイラづくり」の工程に関する重要な手がかりが得られる可能性がある
・出土品の多くは「大エジプト博物館」に展示される予定であり、エジプトへの観光客の増加が期待される

エジプトにおいて、2500年以上前の時代のミイラをつくるための「作業スペース」が発見されました。そこには、防腐処理などに使われたと考えられる器や計量カップが残されており、この発見により太古の「ミイラづくりの過程」の詳細が、さらに明らかになる可能性があります。

エジプトとドイツによる共同発掘作業が実を結んだ形となったこの発見。発掘ミッションを率いたラマダン・フセイン氏は、「私たちはこれにより、防腐処理に使われていた油の化学成分といった、たいへん貴重な情報を手にすることができるかもしれません」として、その興奮を語っています。

作業場の他に実際のミイラも、地下30メートルの穴の中から35体みつかっています。そのうち、ひどく傷んだ木の棺の中で発見されたあるミイラは、当時金よりも貴重とされた「銀のマスク」を被っていました。エジプト考古省によると、この銀のマスクは非常に珍しいものであるとのことです。

この発見について、エジプト考古相のキャレド・アルアナニ氏は「始まりに過ぎない」と述べており、さらなる調査による新たな発見を期待しています。長く続く政情不安によって、主要産業である観光業に大打撃を受けているエジプトであるだけに、政府にとってもこれは明るいニュース。これをきっかけにエジプトに訪れる観光客が増加することを願うばかりです。

出土品の多くは、現在建設中の「大エジプト博物館(The Grand Egyptian Museum)」に展示される予定です。足を運べば、きっと当時のミイラづくりの様子を肌で感じることができるでしょう。

 

via: phys.org / translated & text by なかしー

 

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