ブラックホールはどこにつながっているのか?

space 2018/07/22

とてつもない重力を持ち、星々を飲み込んでしまうブラックホール。その正体はいまだ謎に包まれています。では、ブラックホールに入り込んだら物体は一体どうなるのでしょうか?

そんな素朴な疑問に、海外サイト“The Conversation”が答えています。

ブラックホールとは?

まず、ブラックホールとは何かについて説明しましょう。

ブラックホールは巨大な星が死んだ時に形成されることがあります。そして、星は大きな質量を持っています。それが意味するのは、星の表面に引き込もうとする大きな重力があるということです。重力は地球上にあなたをとどめておこうとする力と同じ力です。人間が宇宙に浮き上がってしまわないのは重力のおかげなのです。

こういった星はまた、とても熱いガスでできていて、多くの熱を発しています。それによって、星の内側から外に向けて押し上げる力が生まれます。

普通、重力による引く力と、熱によって押す力はお互いにバランスが取れています。しかし、星が年を取り、燃えるのに必要な燃料を使い果たすと、外へと押しやる力がなくなってしまいます。すると重力が打ち勝つことで星の質量のすべてが、一点へと落ちていくことになります。これがブラックホールの正体です。

誰もブラックホールから逃れることはできない

ブラックホールは多くの質量がとても小さな空間へと詰め込まれているので、とても強い重力を生み出します。それが生み出す引力はとても強く、ブラックホールに近づきすぎると、可能な限り速いスピードで逃げ出そうとしても、逃れることはできません。これが天文学者たちが言うところの、事象の地平線です。一度ブラックホールの事象の地平線の内側に入ってしまうと決して出てくることができないのです。

ブラックホールという名前は、写真を撮ろうとしても何も写らないことから来ています。ブラックホールから逃れられる光はないので、カメラに何も写らないのです。カメラは、光を記録する装置ですよね。ブラックホールのある場所に黒い円がある宇宙の写真を見ることはできるでしょう。

悲しいことに、実際にそのような写真を撮るのに十分な性能のカメラを手に入れるのは本当に大変です。代わりに天文学者たちは、ブラックホールに吸い込まれている物質を、事象の地平線の内側に入る前に観察することで研究しています。一度内側に入ってしまったら、何が起こるのかを知る方法は無いからです。

ブラックホールどこにつながってるの?

それでは一番の疑問へと進みましょう。ブラックホールに入って事象の地平線を越えると何が起こるのでしょうか?

これは、「実際のところよく分っていない」というのが現段階の答えです。未だに理解しようと挑戦している段階なのです。

一つのアイディアは、ブラックホールがワームホールと呼ばれているものを作っているというものです。ワームホールは宇宙の2つの異なる領域をつなぐトンネルとして働きます。それが意味するのは、ブラックホールの中に踏み込むと宇宙の完全に異なる場所に現れるということです。私達の宇宙とは異なる宇宙に現れることもあるかもしれません。

天文学者たちは、どのようにワームホールが形成され機能するのかを説明しようと多くの時間を費やしています。とはいえ、そういったことがブラックホールに入った時に本当に起こるのかどうかは、それがおこっているのを観察する方法を見つけるまではわからないでしょう。

いつの日か、現在の科学者、もしくは新しく生まれた科学者が、その答えを解き明かしてくれることを願っています。

 

via: The Conversation/ translated & text by SENPAI

 

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