惑星をむさぼる若い恒星の様子が初めて捉えられる

space 2018/07/19
Credit: M. Weiss/CXC/NASA via AP / 赤ちゃん星RW Aur Aのイメージ
Point
・450光年にある赤ちゃん星が暗くなり、周りに鉄が急増しているのをチャンドラX線観測衛星で検出
・星に惑星が落ちる過程で破壊され鉄が放出された可能性がある

NASAのチャンドラX線天文台は、18日、惑星やミニ惑星を貪っている生まれたての星が初めて捉えられたと報告しました。

Chandra May Have First Evidence of a Young Star Devouring a Planet
http://chandra.harvard.edu/press/18_releases/press_071818.html

この星はRW Aur Aと呼ばれる牡牛座にある赤ちゃん星で、450光年の距離にあります。

天文学者たちは何十年もこの星を観察していますが、昨年、星が突然奇妙な見え方をしていることに気づきました。そしてNASAのチャンドラX線観測衛星によって、この星の境界に30倍もの鉄があることを突き止めたのです。

鉄は惑星のコアに豊富に含まれています。この星はたった1千万歳で、顕著に減光していました。しかし前回2015年にチャンドラで見たときは、鉄の量はあまり多くなかったとのこと。研究者は、「このように鉄の量が変化して豊富になった星を今までに見たことがない」と驚きを隠せません。

Credit: Illustration: NASA/CXC/M.Weiss

MITの研究主任モリッツ・グウェンザー氏によると、「コンピューターによるシミュレーションでは、若い星に惑星が落ちる可能性が長らく予測されています。しかし実際に観察できたことは今までありません。もし我々のデータ解釈が正しいとすれば、これは若い星が惑星を貪っている様子を直接観察した初めての例になります。」

この現象を説明できる2つの説があります。1つは円盤のデッドゾーンに溜まった鉄が連星の潮汐力によって散らされて出てきたというものです。RW Aur AはRW Aur Bとの連星です。もう一つの説が、この若い星に惑星が落ち込む過程で、他の天体と衝突して内部の鉄が撒き散らされたというもの。どちらも説得力はありますが、グウェンサー氏は惑星を貪る説を主張しています。

「系外惑星の形成について、多くの研究が行われています。なので、どのように若い惑星が主星との相互作用で破壊されるのか、そして、生き残った場合どのような要因があったのかを知ることは、非常に重要です」

しかし、外部の専門家はより慎重に考えています。カーネギー研究所の系外惑星の専門家アラン・ボス氏は、「これは興味深い発見ではありますが、証拠は状況的であり明確ではありません。グウェンサー氏の好む説明は推論です」と、さらなる観察が必要であると述べています。

 

via: Daily mail/ translated & text by SENPAI

 

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