深海魚をゲットできる「水中モンスター・ボール」が本気で開発される

science_technology 2018/07/19

「深海魚」は非常にデリケートな種が多いことを知っていましたか?それが現在、深海魚の収集・研究の妨げとなっている原因の一つなのです。

そこで救世主、「水中モンスター・ボール」が登場しました。これにより研究者たちは、深海魚のもろく、柔らかい体を傷つけることなくそっと「ゲット」することが可能となります。

この新装置は、厳密には「ボール」ではなく「十二面体」。3Dプリンタによって作成された5つの「花弁」から成ります。それらが広がった状態から同時に閉じることで、ターゲットの逃げ場をなくすことが可能なのです。ちなみに正式名称は「回転駆動型十二面体(The Rotary Actuated Dodecahedron)」、通称「RAD」。外見はともかく、とてもカッコイイ名前です。

RADを制作したハーバード大学の Zhi Ern Teoh 氏は、日本の「折り紙」から着想を得たと言います。Teoh 氏のチームはデザインの知識を駆使して、単なる折りたたみ式の多面体を作るのではなく、そのプロセスが「1つのスムーズな動き」で行なわれるようにこだわりました。

プールでの実験において、ミズクラゲの捕獲に成功したRAD。深さ2,000フィート(約600メートル)の深海においては、イカやタコも捕まえることができました。

このデザインであれば、RADは数キロの深海であっても問題なく作動すると思われますが、まだその規模の実験は実施されていません。これについて Teoh 氏は、「RADのつくりは非常にシンプルであるため、故障の恐れがある箇所も少なく、深海のような難しい環境に最適な仕様になっています」として、自信をのぞかせています。

Teoh 氏はさらに、サイズを大きくしたRADや、宇宙空間でも使用可能なRADの開発も視野に入れているとのこと。現在の「深海魚を捕まえる」技術に関しても、カメラやセンサーなどを用いることで簡単にアップデートが可能であるとしています。

 

via: techcrunch / translated & text by なかしー

 

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