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なぜ雲は空に浮くことができるの? (3/3)

2021.01.27 Wednesday

2018.07.28 Saturday

前ページPoint2. 水素の軽さ

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Point3. 温度による上昇

最後の鍵は温度です。原理的に、暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降します。空気中の水分が温められると、気体になりやすくなり、冷やされると液体状へと変化して、雲の中の水滴や、雨粒、雹や雪になります。

暖かな湿った空気は上昇するにつれて冷やされます。そして、冷やされると水滴が形成され増えます。水滴は単に雨として落ちてくると予想しているかもしれませんが、ここでもっと面白いことが起こります。汗が液体から気体に変化することで肌を冷やしてくれることは知っていますよね。気体が液体になるとき、ちょうど逆のことが起こります。熱を放出するのです。

つまり、雲の中の水滴は、暖かな空気の薄い毛布に包まれるのです。暖かい空気はどうなるんでしたっけ?そう、上昇するのです。といっても高くは上がりません。空気は上昇すると冷えるからです。

これですべての鍵がそろいました。雲は小さな水滴でできていて、重力の影響を受けにくく、乾いた空気よりも軽い湿った空気の中にあります。そして、水滴は暖かな空気の層で包まれ、空の上へと上昇します。

何十億トンもの重たい雲が空に浮かんでいられるのは、こういった理由からなのです。

猫の寄生虫が「人間を起業させる」という驚くべき研究が発表される

via:The Conversation/ translated & text by SENPAI

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