男子のスクールカーストのほうが女子より深刻?男子は「同じグループ」に長くとどまるという研究

psychology 2018/07/27
Photo credit: US Department of Education on Visualhunt.com / CC BY
Point
・英国の中等学校の生徒を対象に、交友関係などの調査を5ヶ月間行った。
・男子生徒のほうが女子生徒よりも、仲良しグループによる派閥を作っていることが分かる。
・学校生活の間、人気度合いはなかなか変化しない

女子高生がスクールカーストと呼ばれる社会的派閥を作ることは有名ですが、新たな研究によると、実際には男子のほうが緊密なグループを作っていることがわかりました。

専門家は、中等学校(日本の中学校や高校にあたる)の年齢の男子が、女子よりも強い友情を形成し、より緊密に仲間グループと一緒にいる傾向があることを発見。場所や時間割と行った要因も、子どもたちが形成する社会的なネットワークに影響するかもしれないようです。

さらに子どもの「人気度」は、子どもたちが学校で過ごす間を通して変化しない傾向があることもわかりました。研究者は、社会的な状況においてどのように人々が交わるのかを理解することによって、感染症の拡大などを予想する助けとなると述べています。

Credit: naosuke ii on Visual Hunt / CC BY

今回の研究は、ロンドン・スクール・オブ・ハイジーン & トロピカル・メディスン(LSHTM)とケンブリッジ大学の協力で行われたもの。専門家は、青春期の友達グループがどのように出来上がり、背後の仕組みがどのようなものなのかを調査しました。

対象となったのは、英国の4校の中等学校の生徒460人。期間にして5ヶ月の間調査が実施されました。7年生(中学1年生)によって提出された合計1254の調査票には、一緒にすごす時間の多い相手などの情報を記入してもらいます。選ばれた4校は田舎や都会、共学かどうかなど、異なった地理的・社会経済的な条件を代表して選ばれたものです。

調査の結果、子どもたちは緊密なグループを形成する傾向にあり、違う派閥へと移動することはあまりありませんでした。この社会ネットワークの特徴は、主に性別に依存して見られ、学校内のクラスといった他の要因にはあまり依存していません。

研究の筆頭著者であるLSHTMのアダム・クチャルスキー博士は、「男の子たちのほうが女の子たちよりも友達派閥を作る傾向が高かったというのは、おそらく、性別に対するステレオタイプに反しています。人気者がずっと人気者であり続けることは、社会的な洞察において興味深いです。数理モデルの設計者にとっても、これらの情報はとても貴重なものです」と述べています。

研究者たちは、今回の研究で発見された、社会的ネットワークの傾向をインフルエンザやはしかといった感染症の拡大予防に役立てたいと考えています。グループの交わりが一貫していた事から、以前思われていたよりも、子どもたちの社会的交流を分析することは難しくなさそうです。

 

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via: Daily Mail/ translated & text by SENPAI

 

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