電子タバコでもガンの危険性はなくならないという研究

life 2018/08/02

Point
・喫煙者や代替タバコユーザーの尿を調べたところ、無煙タバコのユーザーにも発がん物質が存在した
・研究参加者の多くが無煙タバコと従来のタバコを併用していた

新たな研究によると、人気の「Juul」のような蒸気吸引装置は、旧来のタバコと同程度に口腔ガンのリスクを上げるかもしれません。

煙の出ないタバコ装置を使っている人を調査した結果、口や喉のガンと関係している発がん物質が高いレベルにあり、あらゆるタバコ製品のグループの中で最も悪い数値となりました。

電子タバコを使っている成人は800万人と見積もられていますが、その多くが、燃やすタバコの「安全な」代替として選んでいます。しかし、これらの装置はまだ新しくその健康への影響の全容は、はっきりと分かっていません。

E-CIGARETTES AND TOBACCO PRODUCT USE LINKED TO INCREASED RISK OF ORAL CANCER
https://www.iadr.org/IADR/About-Us/News/ArtMID/132983/ArticleID/544/E-cigarettes-and-Tobacco-Product

カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校(UCSF)の科学者たちは、蒸気による吸引が通常の煙タバコを使った時に比べて、ニコチンや喉や口のガンに対して全く安全では無い可能性を発見しました。

すべてのタバコ製品はニコチンを含んでおり、この化学物質は喫煙時の「爽快感」や喫煙への強い依存性と関係があります。そして従来のタバコは7,000もの化学物質を含み、喫煙は、タールやホルムアルデヒド、一酸化炭素などの物質を吸い込みます。

私たちの知る限り、電子タバコの液体には危険な物質は比較的少なくなっています。しかし、その中に有害物質が少ないからと言って、完全に安全ということにはなりません。

過去の研究では、電子タバコの液体に金属の痕跡が見つかっており、他にも、心血管への影響が従来のタバコよりも強く出る可能性が示唆されています。しかし、肺や咽頭、口腔などのガンと電子タバコの間の関係はまだ研究中です。蒸気による発がんリスクを知るために、UCSFの研究者たちは、タバコに特異的なニトロソアミン(TSNAs)と呼ばれる発がん物質グループの量とニコチン摂取量のマーカーを確かめました。

喫煙者、無煙タバコユーザー、非喫煙者を含む49,000人のアメリカ人の尿を検査し、無煙タバコユーザーの値が、非喫煙者よりも喫煙者に似ていることを発見しました。当然ながら、あらゆるタバコ利用者の体内のニコチン量は高くなります。しかし重要なのは、噛みタバコ、電子タバコ、従来のタバコとの併用者を含む無煙タバコ利用者のTSNAs量が高かったことです。

ただ研究の中には、電子タバコユーザーにとって良いニュースもあります。蒸気吸引だけを用いた人は、口腔や肺のガンとそれぞれ関係する2つの化学物質の量が減っていました。口腔ガンの患者の80%は従来のタバコ、噛みタバコ、吸引を使っており、電子タバコは少なくとも僅かな効果しかもたらさないのかもしれません。同様に、喫煙は肺癌の80-90%と関係があります。

しかし大きな問題となるのは、研究の参加者の多くが未だに無煙タバコと従来のタバコを併用していたことです。安全だからと電子タバコに変更したからといって、従来のタバコを手放せないと、発がん物質からは逃れられないのかもしれません。

 

まだ電子タバコに変えるのは早いかも? 電子タバコがDNAに損傷を与え、ガンのリスクをあげるという研究結果

 

via: iadrDaily Mail/ translated & text by SENPAI

 

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