触感や痛みを感じられる「義肢」の開発に成功 

technology 2018/08/02
Credit: Larry Canner/JHU / 今回開発された義手
Point
・痛みや触った感覚が得られる義肢の開発に成功
・センサーが取り付けられた電子皮膚が感触を読み取り、本物の手足のように電気信号が送られる
・今回の技術は人型ロボットや宇宙服への応用が期待される

ジョンズ・ホプキンス大学の研究チームは、触った感覚や痛みを得られる義肢を開発することに成功しました。現実に近い感覚を得ることによって、日常生活や危険察知に役に立つと考えられています。

これまでの義肢は、人間のものに似せた形で作られていましたが、皮膚の感覚まで再現することはできていませんでした。そのため、義肢を装着する人は義肢の着いた部分に対して、どこか空虚な感覚があったといいます。しかし、この新たな義肢の登場によって、義肢を着ける人々の心理的な障害を取り除くことが可能になるかもしれないのです。

今回開発された義肢に取り付けられたのは、電子皮膚。センサーがついた布とゴムでできています。この電子皮膚が触れるものとの圧力を読み取り、身体へ電気信号を送ることで触る感覚を与え、その感覚は痛みさえも再現できるとのこと。

義肢を本物の身体の感覚に近づけるために、感触を伝える電気信号と、5本の指をそれぞれ別の指として感じられるようにする「感覚マッピング」に重点を置きました。

Credit: Larry Canner/JHU

その結果、人間の触感に関する神経活動をモデル化して義肢に応用することで、本物に近い感覚を得ることに成功。また、感覚マッピングで義肢の感覚が最も得られる場所を手足の断面上で探し、そこに電気信号を流すことによって、指の感覚も獲得することも可能になりました。

本当にそのような感覚が得られるか、実際に被験者に痛みを与えて実験したところ、正常な痛覚反応を示しました。

この技術を応用することで、人型ロボットをより人間らしくしたり、宇宙服に取り入れて外部情報を得たりすることが期待されます。

 

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via: Phys.org / translated & text by ヨッシー

 

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