発信源不明! 未知の「高速電波バースト」が電波望遠鏡で観測される

space 2018/08/04

Point
・カナダのCHIME電波望遠鏡によって、新たな高速電波バースト(FRB)が観測される
・このFRBは今まで観察された中で最も周波数が低いもの
・発信源は不明であるが、地球外の発達した文明による可能性もある

カナダの最新鋭のCHIME望遠鏡によって、発信源のわからない宇宙から飛来した短時間の爆発的な電波が観測されました。

この信号は高速電波バースト(FRB)として知られており、数ミリ秒しか続きません。研究者によると、今回のFRBは、今まで記録された中で最も低い700MHz以下の周波数です。そのため、この“FRB 180725A”と名付けられた高速電波バーストは、その発信源が何であれ非常に強力なものであると研究者たちは考えています。

First detection of fast radio bursts between 400 and 800 MHz by CHIME/FRB
http://www.astronomerstelegram.org/?read=11901

FRBはとても稀な現象で、2007年に最初に発見されて以来、30回程度しか記録されていません。専門家はFRBの原因を調べていますが、考えられる原因は、ブラックホールの爆発や太陽系外の進んだ文明などです。以前ナゾロジーで紹介した記事では、連星パルサーからの放射である可能性が指摘されています。

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今回のFRBを最初に検出したのはカナダの水素広域マッピング電波望遠鏡(CHIME)です。ブリティッシュコロンビアの山の中にあり、可動してからまだ1年経っていない最新の電波望遠鏡で、4つの100メートルあるスノーボードパイプ状のアンテナからなっています。CHIMEは宇宙誕生から60億年から110億年の信号を記録できるように設計されています。

CHIMEによって観測されたFRBデータ

今回のFRBが新しいのは、その周波数が700MHzを下回り、580MHzほどしかなかったことです。ノッティンガム大学の教授クリストファー・コンセーリチェ氏は、おそらくFRBは一日に何千回も地球に届いているのではないかと述べています。

ただ、現在の観測装置の能力では、エネルギーが高いものしか観測できません。今後観測機器の感度が上がることで、もっと多くのFRBが観測されることが期待されます。FRBの研究は、始まってまだ10年ほどしか経っていないので研究の蓄積が少なく、また現象が瞬間的で、発信源や原因を探るのが非常に難しいのです。わかっていることはあまりないですが、発信源が地球外の人為的なものである可能性は、考慮に入れてチェックする価値があると言う研究者もいます。

FRB 18725A以降もいくつかのFRBを観測していると、最初にこの報告をしたパトリック・ボイル氏は言います。将来CHIMEによってFRBのデータが多く集まり、この新しい研究分野に新たな発見をもたらすかもしれません。

 

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via: Daily Mail / translated & text by SENPAI

 

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